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増大する雇用危機を背景に「中国の若者たち」は置き去りに(FT)
China’s youth left behind as jobs crisis mounts というFTの記事から。
2023年5月時点で、中国の16〜24歳の失業率は20.8%に達し、2018年にデータが取られるようになってから過去最高を記録しました。G7の国々と比べても中国の若年層失業率が1位です(長らく1位だったイタリアを抜いた)。
中国経済は依然として何百万人の雇用を生み出してますが、大卒者にとっては魅力のない低賃金の仕事が多いのが現状です。
例えば、鄭州での就職フェアでは電気自動車販売や医療機器販売の仕事の募集などがありましたが、求人の多くは週70時間労働で月給はわずか3,000人民元(約400ドル)です。
Tier 2(第2階層)大学の会計学科を卒業した楊さんも、建設労働をしている彼女の父親のわずか1/3の給与、月給3,000人民元の仕事が決まりました。
若年層の失業問題は短期的にはさらに悪化しながら、今後10年間続くという予測もあります。
【龍成メモ】
先日参加したビジネスイベントで、日本のビジネス系大学院に通う中国人の方々と話す機会がありました。
中国は最近景気が悪いとは言え「なぜ日本にわざわざ?」と疑問を抱きましたが、記事にあるような高い失業率、そして熾烈な競争環境を考えると、日本に来て学校に通い就職したいという人がいるのも分かる気がしました。
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