20歳の学生がミーム株の波に乗って1億1千万ドル(約151億円)を稼いだ方法(FT)
How a 20-year-old student made $110mn riding the meme stock wave というFTの記事から。
大統領選に挑戦した18歳のジェイク・フリーマン
この記事の主人公であるジェイク・フリーマンは最年少記録を作りたいがために、18歳で米国大統領選に挑戦します。この試みは失敗に終わりますが、ミーム株取引で9桁の大金(日本で言えば3桁億円)を得た最年少投資家の一人となります。
そもそも秀才だったフリーマン
ジェイクは製薬会社の叔父の影響から13歳で投資を始めます。その後も植物酵素で家庭ごみに含まれるプラスチックを分解するというアイディアで起業家コンテストで表彰されたり(メンバー一員として)、ロボットコンテストで世界大会に出場していたり、生粋の秀才です。
売られすぎている株の潜在価値に気づく
今回の取引についても、みんなが買うから株価が上がるし、上がるからまた他の人も買うといういわゆるミーム株とは異なる戦略で臨んでいました。
一時は人気銘柄だったBed Bath社は売上が落ち込み、資金繰りが悪化し、存続が危ぶまれる中、株価が急落していました。フリーマンは「負債を適切に調整することで、倒産の可能性を低くすることができる」ことに気づきます。
フリーマンは計画を実行に移すも、予期せぬ結果に
フリーマンはBed Bath社の株式を6%以上も手に入れます。そして「上位の債権者に対して彼らの持つ社債を新株予約権や転換社債に変えて、債務を圧縮する。そうすることで将来への期待が生まれて株価が回復して新株予約権の価値も上昇する」という内容が含まれた9ページに及ぶ書簡を同社に送ります。
しかしその後、RedditでBed Bath社が話題になってしまい株価は急騰します。
フリーマンはこの出来事に不意をつかれますが、株式が本来の価値をはるかに超えたと判断し、持ち株をすべて精算します。幸運なことに、この後あることをきっかけに株価は急落します。フリーマンは株価急落に巻き込まれることなく逃げ切ることができました。
【龍成メモ】
この件はWSJから続報が入り、Sixth Street PartnersとBed Bath社の間で4億ドル近い融資について、最終合意に近づいているそうです。
ところで、過小評価されてる株を見つける方法としては、この研究(過小評価されてるかもしれない株を見つける方法)は秀逸です。日本で実践してる人はいるのでしょうか?
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
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