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【NYT】How Crypto Became the New Subprime 暗号資産は新たなサブプライム問題 by PAUL KRUGMAN
How Crypto Became the New Subprime | NYT Jan. 27, 2022
New York Timesに載ったポール・クルーグマンのOpinionです。
彼の主張はシンプルで『規模や、社会や経済に与える影響ははるかに小さい可能性が高いが、2000年代のサブプライム問題と暗号資産の状況が酷似している』と言っています。
サブプライムローン同様、その中身やリスクを知らない人たちに対して不釣り合いにそのリスクがのしかかっている。例えば以下のような話。
『暗号への投資家は、大学で教育を受けた裕福な白人が多い株式などのリスク資産への投資家とは異なるようです。調査機関NORCの調査によると、暗号化投資家の44%は非白人で、55%は大学の学位を持っていません。これは、少数民族や労働者階級の間で暗号投資が著しく普及しているという逸話と一致します。』
このようにクルーグマンは指摘しています。
『暗号通貨は、より多様な投資家に投資の機会を与えている』と言われていることについても、サブプライムローンが登場した頃に『以前は、のけものにされていた人々に「住宅所有権の恩恵」を開放する手法である』称賛されてたのとそっくりだと指摘しています。
クルーグマン自身も「暗号資産はデタラメ、絶対に投資するべきではない」と断言はしておらず
『ファンダメンタルズとは無関係に価格が大きく変動する暗号通貨は、資産クラスとしては最もリスクの高いもの』
上記のように言っており、つまり投資家として最もレベルの高い人たち、そして万が一経済的な損失が出ても耐えるだけの資産を持ってる人が、暗号資産に手を出すべきであるという主張です。なのに、現実はその逆になっていると。
そして、規制当局はサブプライムローンの時と同様に、そのような弱い人たちを暗号資産から守ることができていない、と警鐘を鳴らしています。
【龍成メモ】
暗号資産についてはFRBのデジタルドルのレポートを読んで以降、俄然興味が湧いています。
ただし、ポール・クルーグマンほどネガティブではないにしても、暗号資産の未来については正直、まだよく分かっていません。これからも色々と記事やレポート・白書などを読んで行きたいと思います。
今日の写真はMichaelWuenschさんから。
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