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IV7の和音 一歩進んだ和声学 Part 24

今回はIV7の和音についてを学んでいきます。では早速見ていきましょう。

1 IV7の和音

IVの和音に第7音を付加するとIV7の和音が出来上がります。

この第7音も予備が必要です。

IV7の和音は4つの低音位(基本形、第1転回形、第2転回形、第3転回形)をもちます。
配置の制限はなく密集、または開離配分で配置します。
また基本形に限り第5音を省略し、根音を重複させることができます。

基本形の上3声はなるべくすべての構成音を含むのが良いです。

現段階で第3転回形を用いる際は、先行和音がIの和音第1転回形の時でしか使えません。

2 IV7の和音→後続和音の連結

後続和音はV諸和音、IIの和音第1転回形、vV(7)の和音第1転回形のいずれかに進むことができます。

(i) IV7の和音→V諸和音の連結

IV7の和音の第7音は下行限定進行音です。V諸和音に進むときに2度下行させます。

I2_V(7)の和音へ進むことはあまりありません。

短調におけるIV7の和音第1転回形→V諸和音第1転回形の連結際は、バスが2度上行すると増2度になるので、必ず減7度下行させます。

(ii) IV7の和音→IIの和音第1転回形、vV(7)の和音第1転回形の連結

IV7の和音→IIの和音第1転回形、vV(7)の和音第1転回形の連結の際、IV7の和音は基本形の第7音高位、開離配分が使用されます。
この場合もIV7の和音の第7音は2度下行させます。

3 先行和音→IV7の和音の連結

先ほど述べた通り、IV7の和音の第7音は予備が必要となります。

※第2転回形、第3転回形を用いる際は、低音4度、低音2度の予備をそれぞれ用意すること。

4 〇IV7の和音

長調において、その短調の〇IV7の和音を借用することがあります。

この借用された〇IV7の和音は予備の関係上、先行和音が〇VIの和音に限られます。

5 終わりに

以上がIV7の和音でした。
以前紹介したII7の和音をマスターしていれば、それほど難しいものではないと思います。
次回は+IV7の和音、-IIの和音を学びます。

よければ他の記事もご覧ください。

また作曲もしています。

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Ryo Sasaki
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