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Dr.SumのTableau接続にかける思い
こんにちは、Business Intelligenceマニアです。
今回はDr.Sum Ver 5.6の新機能であるSQL強化の中で、TableauとDr.Sumが接続できるようになるという素晴らしい内容について、その期待する効果や今後の実現したいことについて、記事にしました。
3分でサクッと読める内容となっております。
自己紹介
ぼくはITベンダーで数々のBIツールの提案・構築をおこない、そのままBIメーカーに転職。現在はフリーランスとしてBI案件に携わりながら町中華のデータ可視化のシステム構築をやっています。
またBIツール研究所というBIツール専門のコミュニティーで公認アンバサダーとして活動をしています。
今回の記事は上記のようなBIマニアが、独断と偏見でその思いを語ってみたという内容です。
Dr.SumとMotionBoardの世界観
Dr.Sumとtableau連携ができるようになるって、色々考えることがあるよね。 #WAMDAY #tableau #Salesforce
— 山口純平 (@ProBoffin) August 20, 2021
色々考えることありますね。(ホントに)
こちらはWAMDAYというDr.Sumのメーカーであるウイングアーク1st株式会社のイベントの中の記述です。
Dr.Sum 5.6の新機能のひとつがSQLの強化、その中には他BIツールとの連携という話がありました。
Dr.Sumは高速集計データベースです。それもディスク集計とインメモリ集計をテーブル単位で選べるというハイブリッド型のデータベースです。
(詳細は👇の公式ページへ)
今まではDr.Sumと接続できるBI製品は、ウイングアーク1stの自社開発のDatalizerとMotionBoardのみでした。位置付けとしてはDatalizerはピボット集計のお化け、MotionBoardはダッシュボードを超えたダッシュボード。この2つでBI領域をカバーしているのが、カバー仕切れていない箇所もありました。(個人的に)
それが、探索思考型のデータ分析領域。
つまりは加工済みのデータであれば、分析に最高のパフォーマンスを発揮する世界です。
例えばTableauのように項目をキャンパスに置いたら、最適なグラフとなって表れる、年月日の項目を置いたらまずは年から出てくれるといったセルフサービスBIが本領発揮する世界です。
企業に属するすべての人がデータを身近に感じてもらうという発想のウイングアークはDr.SumとMotionBoardで大多数のユーザーに対してデータ可視化を提供するのは最適解と言えるでしょう。
そこでやってきた、このTableauとも連携できるという事実、これは個人的には待ちに待ったものなのです。
Tableauで不足していたもの
日本上陸当初のTableauはセルフサービスBIを極めていこうとした製品でした。
今ではTableau Prepなどデータ加工系の技術がたくさん組み込まれていますが、それでもやはり気になるのはデータベース自体のパフォーマンスです。個人が使うBIというコンセプトから始まっているので、大量データやたくさんの人が見る構造は、当時はコンセプト外でした。
TableauでもMotionBoardでも同じです。初期コンセプトは製品の在り方を左右します。逆にMotionBoardは全社データ可視化ツールをコンセプトにして作られましたので、個人のデータ探索型にはどうしても強くなれないのです。アーキテクチャーの違いですね。
もちろんどちらの製品もそれぞれの分野に近づいてきています。Tableauは全体可視化に強くなりましたし、MotionBoardもセルフサービスBI領域に強くなりました。でもお互いの代わりになるかと言ったら・・・なれないでしょう。
お互いがお互いにはなれない(近づくことは可能)ので、顧客の幅広いニーズに応えるには、「ひとつの製品だけにこだわらない」という発想も必要となります。
Dr.Sumはその2つをつなぐパスになります。データベースという領域から、UIである2つの製品をつなぐ効果があるのです。
Dr.Sumに貯まっているデータを中心として、マーケターがデータ分析をするTableau、経営層や現場がデータ可視化をするMotionBoardというようにUIを分けることができるのです❗️
データベースが共通化していれば良いというわけではなく、公開して良いデータ悪いデータを制御したり、大量データでもサクサクと集計できる必要があります。Dr.Sumはまさにそのために生まれた製品と言えます。
最後に〜関連記事を紹介〜
いかがでしょうか。
Tableauユーザーの方も、Dr.Sumユーザーの方も、MotionBoardユーザーの方も皆さん興味をもっていただけたのではないでしょうか?
それぞれの長所を活かした、最高のデータ分析基盤を、これからつくってみませんか?
まだまだはじめましての連携なので、細かな技術情報は下記に記載しておきました。ぜひご覧になっていただけましたら幸いです。
Tableauユーザーのあなたへ
ぜひDr.Sumとつながったときの魅力をご覧になってください。
Dr.Sumであればこんなに大量データでもサクサク集計できちゃいます。
念の為、他データベースと速度を比較してみました
Dr.Sumはサクサクとビューをつくれます。ほとんどの操作がGUIでオーケーです。初心者でもとっつきやすいです。
Dr.Sum・MotionBoardユーザーのあなたへ
Dr.SumのデータをTableauで分析してみました。少ないステップで操作ができるところをご確認ください。
実際にやってみようというあなたへ
Dr.SumとTableauの接続の仕方について記載しました。
以上となります。
これからもDr.Sum・Tableau・MotionBoardの連携について記事を書いていきたいと思います。