マイペットについて
僕が掃除洗剤で最も重宝しているのが、マイペットである。「家中サッパリ」というキャッチフレーズの通り、壁から床からトイレまで拭き掃除はほとんどコレ一本で用が足りる。
黒ずみを見つければマイペット。ホコリや髪の毛を見かければマイペット。といった具合に、我が家ではフル活躍。その姿は、往年の藤川球児を想像させる。
フルで活躍頂いているが故に、減りのスピードも藤川球児のストレートばりである。
無くなりそうになる度に詰め替えを購入し、ボトルに移し替える。前の液が若干残っている中で新たな液を入れる為、鰻屋のタレのように継ぎ足し状態になっている。
このまま継ぎ足していけば、鰻のタレに深みが出る様に、マイペットにも深みが出るのだろうか。
いや、掃除洗剤に深みが出たら溜まったもんじゃない。「サッパリ」とか「2度拭き不要」が売り文句であるのに、深みが出てしまっては、2度拭き・3度拭きが必要になってしまう。
まぁそんなことは杞憂であるが、このまま継ぎ足しを続けると一体どうなるのだろう。
結婚しても継ぎ足し続ける。そうなるとそれは最早、「Myペット」ではない「Ourペット」である。子どもが産まれても継ぎ足し続ける。そして僕がこの世に別れを告げた時、この意思を子どもが相続すれば、「Sonペット」になっていく。
こんなことを考えると、鰻屋さんの継ぎ足しタレで焼いた鰻がより有難く感じられる。