![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53212282/rectangle_large_type_2_045e2bf67ac1dddcc98279bfc5055a73.jpg?width=1200)
Day2 宮本 亞門 さん / 演出家@Climber2021 での学びまとめ速報<2>
@Ryo_MAHOLAのTwitter でつぶやいたものをまとめながら学びをメモにしておきます。
前半戦はこちら
机を蹴飛ばしひっくり返して激昂する代わりに、みんながつい稽古する気になるような環境づくり
後半は、亞門さんが演出家として有名、一線で活躍するまで決して順風満帆ではなかったよ、というお話。サーバント・リーダーシップ(奉仕型リーダー)となっていくこと。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
演出家の最初は舐められっぱなし。顔も威厳があるタイプでもない。
自分なりの方法。奉仕型リーダーシップ。机をひっくり返して激昂する代わりに考えたこと。
多くの人に幸せを感じていただきたい。それをするためにどうしたらいいのか。好奇心が溢れるように環境をつくる
(補足:)コワモテの顔で、強さで周りを引き込み、才能で惚れさせ、周りをぐいぐいと引っ張るタイプの演出家さんが蠢く才能の塊のような集団の中で、年齢的にも先輩の役者さんたちには舐められることも本当に多かった、と言っていました。時間もあるし性格的にも人生上「割愛」(笑)しているでしょうが、まぁ、挙げたらキリがないという形で悔しい思いをいっぱいしてきたんだろうな、と感じます。
伝えたい人に伝えたいことを、丁寧に。全員にわかってもらおうとするエゴから脱却する
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
100人に伝えたら、100人が感動するなんてあり得ない。一言でなんでわかってくれないんだ、はあり得ない。100人のうち何人かでもわかってくれていたらそれでいい。
そうね、とかく何十人をいいと言わせたいというエゴが先に立つ。
(個人的意見:)我々はとかく、一人でも多くの人に、たくさんの人に、強く、早く、目一杯伝えようとします。努力をすることは悪いことではないと思いますが、無理するのは結果的に長続きしない。
でもどうしてもエゴが先に立ちますよね。そういう気持ちがあって、宮本さんも一時期は、机をひっくり返して激昂したこともあると。そしてその結果、酔っ払ってろくに稽古もしない先輩役者が反発し、若い俳優を連れて出て行ってしまいプロデューサーにも怒られるし、何より、幕が開かない、という最も顧客を幸せにできない状況を作り出してしまう。
結果的に、自分のスタイルを確立していく。ここから奉仕型のリーダーとなる努力をするし、何より、明るくなる。意識を前に持っていく。役者が練習を稽古を、舞台をしたいと思えるような環境を作っていくスタイルへ変更していくようになるとのこと。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
まず、心を開くコミュニケーション。人を人としてみる。もののように扱う。型にはめられる。その人がその人らしくみることができなくなる。
過去がどう、人がどう、そういうものはどうでもいい。違う人間を違う人間として受け入れる。
なるべく明るくするようにしている。
その肝はコミュニケーション、だと。これ、Climbersに登壇したほぼ全ての人が伝えていたんじゃないか。しかし、どうコミュニケーションするのかというのは奥が深い。「人は人とどうやって仲良くなるのか?」これだけで一つトピックが立つはず。
宮本さんの場合は、自分の引きこもるほどの根暗な静かなトーンを役を演じるかのように明るくするんだ、と言っていた。人の違いを受け入れる、かつての少年・青年だった自分が社会で受け入れられなかった経験を持つからこそ、その大切さを何よりもわかっていて、違いを受け入れることを重視しているのかもしれない。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
宮本さん以上に、周りの人が不安なのかも入れない。
その上で、全員が自律する。全員が違う。この人についていかなきゃ。関係性を作る前に仕事に入ってしまう。
お互いを知り、その中で自分を出せるように。次々とアイデアが出せるように。
人の痛みがわかるからこそそこに自覚が生まれ、意識して対応するようになる。そういう自覚がなく、意識ができない人も多く、その人たちには余裕がない。余裕のある人など誰一人としていないが、敢えて余裕を持つ、ということが出来れば人は相手に余裕を持つ隙間を渡してあげられるのかもしれない。
そして、自律。誰かに依存しない。いい意味で、お互いに個が立つ。そうすれば自ずとその個を認め合えるようになる。創造性の高さはそういう環境的配慮と、それぞれの成熟があって初めて成り立つものである。
質疑応答の回答としてコミュニケーションで心掛けていることを語ってくれた。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
初めて会う人と関係を築くコツ。
フリをする。役目を作る。宮本亜門という役を演じる。全部、僕。そのつもりを演じてみる。
多面性を持つ。素の自分を捨てる必要がない。多面性を持てばいい。
ここからは質疑応答だったかな。
がんばれ、って意味のない言葉。ダメ出しをやめよう
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
あってる、間違っている。集中しろ、がんばれって意味がない。ダメ出しをやめる。
Creation。固定観念に囚われないこと。普通は、、、普通って何?ある人があるタイミングで考えたものなだけ。脳をやわらかくして新しい挑戦がめちゃめちゃ面白い。
お決まりのこれ!を省く
誰かの決めたある限定的な時代、状況、やりとりの中で生まれたのが「あってる」という概念。だから、間違っているかどうかなど本当は誰にもわからない。今の時代では特にダメ出しをやめる必要がある。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
偉人、変人たちは壁を超えてきている。面白い人たちはみんな反逆者。
みんな、自分がわからない人、最高。自分がわかっていると思っている人ほどかわいそうだと思っている。
みんな、わかっている気になっている人も含め、本当は自分のことなんてよくわかってない。偉人・変人と呼ばれ世に名を残す人たちだってみんな反逆者のような扱いを受け、壁を乗り越えてきている。そういう状態を最高だと思おう。わかってるなんて悟ったようなこと言っている人は可哀想なやつだと思うようにしてる。とのことでした。
基本的に、誰もが人として才能がある
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
離見の見。
原点回帰で、ウキウキしたことを思い出すんだ。仕事に上下ない。どんなことにもアイデアがある。自分のアンテナを磨くこと。必ず面白い世界が作れる。
誰もが人として才能がある。そう信じている。
(補足:)離見の見、とは能の開祖、世阿弥の言葉。我見、離見、離見の見、舞台には3つの視点がある。ということ。
我見:自らの目で客席を観る
離見:客の目として舞台の上の自分を観る
離見の見:自分が客席にいて癪である自分の目として舞台の上の自分を観る
いわゆる、主観、客観(相手の主観)、メタ認知での観点、ということですね。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
死を想う。
私を想うことで生を感じることができる。上手くいったかどうかではなく、メメント・モリを通して次を探っていく。
人生は寄せれば悲劇、引けば喜劇。チャップリン。辛い状況だけを寄せて見過ぎたら辛すぎるから。引いてみる気持ちも大切。
* 私を想う→死を想う。
メタ認知に近いのが、死生による認知。これは、次の日Day3のロンブー淳さんの遺書の話にもつながる。死を思うからこそ、生を感じる。
大事なポイントはこの死生観の「観」。次の探ることの意味にしていくということ。チャップリンを引き合いに出してきたのは、辛すぎる状況で乗り越える気力を失いそうになってしまっている人たちの気持ちの痛さを宮本さんがものすごく真摯に真面目に捉えているからだと想う。
だからこそ、笑うことしかできないかもしれないけど、瞬間的にでも顔を笑顔にすることで、喜劇に向かって光を感じることができるかもしれない。
才能があるなしなど関係なく、あなたの舞台を作ろう
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
あなたにしかできない舞台を自分で作る。あなたには創造力がある。
早く結論がでるばかりじゃない。可能性が広がっている、そんな人生もいいじゃない。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
才能なんて、はっきり言ってない。でも、この人生をむだにしたくない。
どうせ、とかもうやめてしまいましょう!
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
自分が本当にやりたいこと、パッションを燃やせることをみつけるにはどうすれば?
まず、脳を解放しよう。子供のように。人に会っていこう。こもっていて頭の中だけでは中々見つからない。そして、違うと思ったらやめていいと思う。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
役者さんも全部、形を決めてくる。型をつくってくるが、それをフリをしてちょっと横に避けて枠をはずしていける人ほど変わっていく。
決めつけることをやめよう。どうせ、と諦める気持ちを大きくするのをやめよう。違うと思ったらその先に進むのをやめよう。今の常識で、惰性で、「当たり前(ってなに?)」で進めていたものを全部、やめて心に正直になろう。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
子供たちにどんな経験をしてもらいたいか。
子供たちの創造力はすごい。今、全員が痛みを共有した。自分たちは何を提供するのか。前には戻らないし戻りたくない。一旦、全員がそれぞれ自分と向き合ったから。
子供には自由に、狭いところに押し込めてほしくない。可能性。
正論をぶつけてくる大人に対峙する人へのアドバイス、という質問に。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
正論って何?
理不尽だけど違うなぁ、と思うことはとてもいいこと。正論だと感じることを押し付けてくる、決めつけてくることは、何が違うかを知るバロメーターとして使い、違うな、と思ったら、あとは無視するか次を聞かない。
#宮本亜門 #Climbers2021
— Ryo@MAHO-LA 学びのデザイン (@Ryo_MAHOLA) May 22, 2021
大変な時期だけど、おもしろい時期。こうでなければならない、は死語。
エネルギーのある人だなぁ。