NiziUを生み出したJ.Y. Parkさんの凄さ語ろうとしたらビジネスに活かせる凄いところ15個以上見つかってしまった(2) 凄さ1,2 について


さて、続きです。Nizi Project、JYPエンターテイメント、J.Y. Parkことパク・ジニョンさんについては以下を。


で、NiziプロジェクトやJYPさんの凄さを書いている記事はいくつかあります。代表的だとおもうものを一つ、二つ貼っておきます。

・Nizi Projectが大ヒットした4つの理由


・NiziUを開花させたプロデュ―サーJ.Y. Park氏の“イマドキの若者を育てる言葉学”「Goodが先、Mottoが後」

この文春オンラインで執筆されている青田さんは一度、一緒に Niziプロジェクトをみるという貴重な体験をさせてもらいましたが、ここにまとまっている図は本当にわかりやすく、深いなぁ、と感じ入ります。

さて、ここから、私なりに感じている JYP のすごさを本格的に描いていきたいと思います。

凄さ1:プロデューサーとしての実績が凄い

J.Y. Parkことパク・ジニョンさんは前述したようにJYPエンターテインメントの創業者であります。企業創設者であり、起業家であり実業家です。生業は多岐に渡りますがその中でも今回、新しいアイドルをプロデュースするって際に一番大きいのは、「じゃあ、プロデュース出来るのか?」ってことです。

この点、彼には明確な実績があります。過去、何組もK-POPのカテゴリでアイドルやアイドルグループをデビューさせています。

なかでも、過去にタッグを組んだ実力者と袂を分かつ形にとなった後に、オーディション形式で生み出した 2PMや、TWICE の存在は大きいのではないでしょうか。

「あの」2PMやTWICEを世に生み出した。しかも、オーディション形式で生み出した、ということですから、今回のNizi Projectには周りの人たちも、パートナーの人たちも、参加をしたいと思う応募者も、応援する人たちも巻き込まれていきます。

1994年にシンガー・ソングライターとして歌手デビューし、97年にプロデュース業を開始した。ピ(Rain)、Wonder Girlsを育て上げ、現在は2PM、GOT7、TWICEらが所属。作詞/作曲/プロデュースした49曲が日本、韓国、中国の主要音楽ランキングの1位を獲得している。JYP社はKOSDAQ株式内で10億ドル以上の市場価値を保有するK-POP界を代表する企業で、日本、中国、タイに支社を構える。
(Oricon 記事のプロフィールより抜粋)
(https://www.oricon.co.jp/news/2129033/full/)


エンターテイメントだけでなく、スポーツやビジネスの世界でも同様なことが見受けられる気がします。当然、実績がなくてもいい指導者やいい演出や育成が出来る人というのは存在しますが、「何をやってきた人なのか」ってのがある方がインパクトが強く説明が要らない分、強力です。

ビジネス上でもよく起きます。一つ観点として観るべきポイントは、プロデュースしている人は今まで一体どんな実績をもって活躍してきた人なのか、ということです。

特に大企業のインキュベーションでありがちなのが、新規事業を生み出すための目的・プロセスの活動で、実質的リーダーが、大企業の既存ビジネスの延長での新規性しか扱ったことがなかったり、気合いと思想と勢いはいいが、見よう見まねでやってみた程度までしかなく、実際に実績はない中堅がリーダーだったりしますと、実績という面で不安が出ます。這い上がってくる人間、チャレンジャーからみたときに、「この言葉を信じて走っていいのか?」という疑心暗鬼が生まれ、それが事務局やサポーターに伝搬していくことがまま、あります。


凄さ2:現役を存続し続けているのが凄い


J.Y. Park さんは、動画の中でも何度か出てきますが現在も歌って踊っています。実は、テレビ越しだったり、演出というフィルターを通して見えていると他の比較ができなかったり、プロが見ないとわからない細かな部分を素人が全てチェックできるわけはないのですが、この、Nizi Project では候補生に指摘している部分をご本人がさらっとやってしまったり、それが出来ている部分を映像で差し込んだりしています。

現在も、現役で表現者として「指導者として言っていることを自分でやれている」というのは実はプロとしてはすごいことだと思います。意外と、多くの人が自分の言っていることを100%自分では出来ないってことはままあります。

ビジネス上でも「論理的に話せ」っていっている人間が意外と論理的に話せていなかったり、オープンに柔軟に対話しますっていっている集団が閉鎖的で硬直していて気が利かなかったり。

エンターテナーとしてプロで表現するってのはそういうところ全部バレてしまいますので、やはり引退せずに表現していることが凄いと思うわけです。

ビジネスにおいてもそうですが、理想論や自分の期待を勝手に相手に求めてしまうということがあると途端に興醒めしてしまいます。

私がファシリテーターで関わっている育成や対話のプログラムではよくお伝えしますが、「知ってる」と「分かる」はまったく違うものであり、「分かる」と「できる」はもっと違うものであり、さらに「できる」と「非常に上手くできる」は雲泥の差があります。この差をある意味で、練習生は半年の間に一気に駆け上がるわけですが、J.Y. Park さんはこの「よくできる」を「かつてよくできた」ではなく「今もよくできる状態をキープしている」状態でいる。ここが本当に凄いわけです。


ビジネスにおいてもかつてはよく出来たって方がありがたいことをお伝えしてくれることがままあり、その中の一部は真理ですのでありがたく受け取るものも出てきますが、「時代と環境が変わっても一流の状態で出来ている」という存在からのフィードバックが本当に指導を受ける立場、評価を受ける立場の人からは絶大なる信頼をうむと感じます。

今回は以上です。


アリガトウゴザイマシタ。
続きは、次回にしましょう。


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