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酒詩:笑四季Sensation White 火入れ
空の海に月の浮かぶ夜は
どこまでも果てしなく進んでいけそうで
アクセルアクセル アクセル
規則正しさに覆われた 不規則な夜
満月から3日後に
下半分が雲に浸かった卵黄みたいな月に
目配せをしながら気分だけ
明るい夜道をあるく あるく
スマートフォンの光がまた
優しさにまけて去ってゆく 夜の
あなたは何をするひとぞ
ラインを送る気にもならない
深くそびえる電柱たちを見回して
季節に感じ入っている
歩が進み歩が進み
もはや両手で抱え込む月 月 月
身を焼かれてもそっと
残してみたいものを数えてもう数時間経ち
そんなものはなく
強いて言うならあなたの言葉をずっと残したい
ダンスダンスダンス
する心地で飲み見上げる月
自覚的に笑っている 手を叩いている
いい夜じゃないかと認めている 認めている
思い出している
思い出している
思い出さないように
ひとつ残らず過去を燃やし尽くして泰然と 秋桜
みつめてくゆらす煙草から 残雪
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