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思いつきでいいや、と割り切ってからのナンバーガールでロックに触れる(タッチ)
長年「これってなんなんだろ?」と折りに触れ考えてきた事柄の答えが見つかるのは、結構なんでもない瞬間だったりする。
で、その答えが呆れるくらい腑に落ちることがある。根拠は、直感だったりする。
どうもこんにちは、りょーさけです。
今日はこれから夜まで慌ただしいため、昼の投稿となります。
ふとした瞬間に長年の疑問が氷解したお話。
では、始めます。
※※※
ずっと疑問だったことがあります。年に2回くらい考えていた気がします。2回、というのは適当な数字だけど、何度かは考えていたやつ。
シンプルな疑問です。ズバリ
ロックって何???????
です。シンプルでしょう?
しかしなかなか体感するのが難しい概念だと思うのです、ロックって。辞書引けば言葉ではわかるかもだけど、でもなんか違うんだよなと思い続けてはや…何年だろ?
MDで音楽聴くようになってからの疑問だから、16年位?長いなあ。
今とある場所への移動中だったのですが、そこで「ああ今日の記事何書こうかな。」と考えておりまして。
インスピレーションやってこい、思いつきよ降ってこい、的な願掛けでとある方から紹介されたナンバーガールという歌手のファースト・アルバムを聴く。
同時に今朝久しぶりに読みたくて買った宮本輝さんの『五千回の生死』という小説を読む。9つの話が入った短編集。生死にまつわる話が多いです。
で、本のタイトルと同じ「五千回の生死」という短編を読みました。
この話が非常にユニークなのですね。
お金にまつわる用事で友人に会うためまあまあの遠出をした主人公が、友人に会えず、帰りの交通手段もなく途方に暮れながら歩いてる場面が描かれるんですけども、
その途中で自転車に乗った変な男に「オレは一日に五千回くらい生きたくなったり死にたくなったりするんや」とか言われたり(あ、著者関西の方です)、「お前を家まで送ってやる」とか言われたりするんです。
自分で紹介しといてアレですけど、変な話だ(笑)
で、結局主人公はそいつに送ってもらい道中ハチャメチャな展開に付き合わされるっていう。変な男の変な性格に戸惑い振り回されながら物語は終わります。
一日に五千回生きたくなったり、死にたくなったり、か。
どういうことだろ。わかるような、全然わからないような。自分の生活に当てはめてみると腑に落ちる理解が得られない。
というところで、ナンバーガールの曲が流れ続けていることに気が付く。
こもったボーカルに、乱れ流れる音が続く…。賑やかなライブハウスの中で演奏される音楽を扉一枚隔てて聴いているような不思議な感覚になりますね。
気だるいテンションをひきずったような声と、生命力が溢れ出すような声が交互に耳に届く。
で、「あ、コレかも。」って思ったんです。
ロックって「五千回の生死」なのかなと。
一曲の中で演奏者たちが、猛烈に叫びたい衝動ともう黙って死んでしまいたいような衝動に駆られる様を思いっきり見せつける感じ。
ナンバーガールだけじゃなくて、これまで耳にしてきたロック音楽も思い返すとそんなような気がする。
ギターぶっ壊したり燃やしたり、客席にダイブしたり…という日常だったら奇行としか思えないことが許容されるのも、表現者であるその人たちの葛藤や衝動に直に触れることで生と死を感じたい人が多いからではないか…。
と。今日はやや妄想が過ぎたかな(笑)
そんなふうに思いました。
※※※
さ、今回も混んだ時間に来てしまった。
半日の旅で静かに命を燃やすとしましょう。
それでは、また。
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