定点観測「雪の茅舎・山廃本醸造」5日目

さあて5日目です。GW最終日。気合い入れていこう。

今日はほぼ空腹です。酒の温度は23.3℃。昨日は非の打ち所を探すほうが難しいくらいだったけれど、今日はどうか。

一升瓶の栓を開けるともういちごの香りがする。早い。
酸味も感じるけれど、もう全然ツンとは来ないな。いい感じ。

口に含むと…あれ？
今日は全体的にスタイリッシュに感じます。
甘みの膨らみもやや小さめで、香りも昨日までほどブワッとこない。

全体がスタイリッシュになったからか、少しばかり後半のアルコール感が浮きます。昨日までは全体をほどよく妖艶な感じに仕上げてくれていました。

（自分が不調である可能性もあるため、ほかのお酒も飲んでみたのですがおそらく自分は正常です）

5日目にして嬉しい変化ですね。これはよい。

「ん？微妙な状態なのに嬉しい変化なの？？？」という声が聞こえた気がしました。そう、そうなのです。確かに昨日までと比べるとこのお酒自体の味はそれほど良くないと思います。

でもそのおかげで今、いい酒というのが実に絶妙なバランスで成り立っていることが再確認できました。昨日との違いは些細なものといえば些細なものです。しかし、確かに昨日までのほうが完成度が高いように思える。

同じ酒なのに、です！

（今日は酒の後味に酒盗を感じたのですぐさま冷蔵庫からクリームチーズと酒盗を取り出してクラッカーに乗せて食べました。なかなかよい。不思議）

瓶の中で何が起こっているんだ。ほんとに。
昨日と同じように見えるこの瓶の中の宇宙は、かすかだけれど確かに様相を変えているのです。

同じ味など、二度とないのですね。改めて気が引き締まりました。これは明日からも気が抜けないな。

仕事が始まるから、疲労もちょっと関係してきそうだな。それは問題だ。ストレスって味覚にどういう変化をもたらすのだろう…。

や、明日からも実に楽しみです。
これからも続けていきますよ！やるぞー！