スケール
毎日、練習の初めにハノンを弾いています。
準備運動のようなものです。
1・2番を変奏例の3番で、次の日は3・4番を変奏例の4番で、という感じです。
これを楽譜通りC-dur(ハ長調)で弾くのにも飽きてしまい、半音ずつ移調していくことにしました。
1番から20番までCis-dur(嬰ハ長調)で弾いたら、D-dur(ニ長調)......という流れで、現在はE-dur(ホ長調)をやっています。
ちなみに、Cis-durだと明るくピッチ高めで弾きたいのに対して、Des-durだとメロウな感じで弾きたくなるのは私だけでしょうか。
私はDes-durのほうが弾きやすいです。
(Cis=#ド、Des=♭レ で楽譜の表記は違うけれど、弾く鍵盤は同じ[異名同音]です)
これまでのところ、一番弾きにくかったのはD-durです。
黒鍵がファとドの二つ、手指のポジションが取りづらく、本当に弾きにくくて嫌でした。
D-durといえば、思い出すのがスケールの試験。
ハノン39番、長調と平行短調の音階を弾くアレです。
試験当日、自分の番になって初めて調が言い渡されるので、全調練習しておかないといけません。もちろん暗譜です。
過去には、ひとつだけ、例えばA-dur(イ長調)・fis-moll(嬰ヘ短調)だけ練習して、何調を言い渡されても「A-durと聞こえました」と言い切る猛者がいたらしいと語り継がれていました。
そして、試験当日。
教授陣の前に立ち、学生番号と名前を言うと、主任教授から
「E-dur」
と言い渡されました(長調のみ言われるけれど、弾くのは長調・平行短調)。
私、昔から♯(シャープ)調は苦手でして、E-durの平行短調であるcis-mollはとくに苦手意識が強い調の一つなので、心の中で「あーーーー」と思いつつ、何とか無事に弾きました。
弾き終えて、一礼して立ち去ろうとすると、主任教授がまさかの一言。
「私、D-durって言ったけど」
E-dur=エー・ドゥア、D-dur=デー・ドゥア
聞き間違えたーーーー!!!!
サーっと血の気が引く音がしたような。
語り継がれている猛者と同じだと思われた????
「弾き直しますっっ!!!!」
慌てて鍵盤の前に戻ると、主任教授は「もう、いいわ」
再試なのか......
あぁ、先生に怒られる。
結果が貼り出されるまで、必死で全調練習しました。
結果は合格( ;∀;)
レッスンでも試験と同じように「当日いきなり指定された調を弾く」をやっていたので、先生が教授会でフォローしてくださったとか。ありがたや。
ド レ ミ ファ ソ ラ シ
C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)
#ド #レ #ミ #ファ #ソ #ラ #シ
Cis(ツィス)Dis(ディス)Eis(エイス)Fis(フィス)Gis(ギス)Ais(アイス)His(ヒス)
♭ド ♭レ ♭ミ ♭ファ ♭ソ ♭ラ ♭シ
Ces(ツェス)Des(デス)Es(エス)Fes(フェス)Ges(ゲス)As(アス)B(ベー)
長調:Dur(ドゥア)
短調:moll(モール)
楽譜購入費用に充てさせていただきますm(_ _)m