「建築中、見に来られましたか?」 家に”愛情”を込めるのは誰?
私、吉澤、ハウスメーカーの定期点検業務もやっているわけなんですが、今回は、点検業務時に本当によく感じる「ある一つのこと」をお話しします^^
定期点検業務って何?
点検業務は、大手や中堅規模のハウスメーカーの定期点検で、築1年、2年などの築浅の建物や、10年、15年などの、そろそろリフォームやメンテナンスが必要な建物まで、さまざまな築年数の建物の点検をしております。
ハウスメーカーは、法令的にも築10年間は、建てた住宅の面倒を見る義務がありますので、こういった定期点検の業務を、自社で行ったり、外部の点検業者へ委託していたりするんです。
比較的、築浅の物件は、引き渡し直後からの初期不良や、新築施工時の軽微な不具合等が点検で引っかかる事象の大半。それに対して、築年数が15年、20年とかの建物は、劣化などを指摘する場合が多いですね。
そして、この点検。施主様とハウスメーカーとの間で、問題やトラブルが多くなりがちな築年数の点検種は・・・・”築浅の建物”の点検なんです。
築浅の点検は、施主の「家への想い」がまだまだいっぱい!
なんで、築年数の浅い建物の点検は、トラブルが発生しやすいのか?
それは、施主の「強い想い」が、まだまだ消化できていないことが多い、さらに言うならば、消化できるような状況にハウスメーカーがエスコートでききれてないのかなと感じることがあります(抽象的な言葉ですみません😅)
というのも、施主が不安や不満に思うことが、明らかに施工不備や欠陥であれば、まだ話が早いのですが、そうではないことが大半です。
もちろん、中には、疑問に思う施工状況もあります。これは、あきらかに横着で、誠実でない施工の結果だな思います。ただ、施工状況が適切ではあるものの、どうしても発生しうる事象もあります。それに関して、説明が適切になされていないなと感じることが多くあります。
おそらく、ハウスメーカー側としては、購入時に、できるだけ ”施主に不安材料を与えたくない" という恐れが反映されているのかなと感じます。
だからこその、第三者的な立場での説明の役割が、大きな役割を果たして来ているのかと感じています(第三者の立場の点検の重要性は、また今度、別の機会にお話します ^ ^ )
誠実な想いが込められている家とそうでない家
さてさて、本題に。
前置きが長くなりました。脱線しそうでした。すみません。
私が点検時に感じること。「想いがこもっている家とそうでない家」。これを如実に、点検時に感じるんです。
私、点検時によく聞く質問が実はあります。それは、
「建築中に、何度か現場に来られましたか?」と。
この時、トラブルが多い家の施主様は、あまり現場に来られてない。でも、トラブルがないパーフェクトな家ほど、施主様が、しっかりと現場に来て、職人さんにお茶を出したり、会話を積極的にされているんですね(例外は相応にありますよ…😅)。
もちろん、仕事の出来を、施主のせいにしてはいけないとは思うので、これを良しとしてはいけないという認識です。ただ、どうしても、人と人との関係で全ての物事が成り立っている以上、感情が物事のできに左右されてしまうことがあるのかなと推測されます。点検という第三者的な意見でした。
「家を建てる時の主役はだれか?」
とても難しいテーマです。
これから建築する家に、愛情を込めるのは誰なのか?
ここをしっかりと考えるのが大事です。
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