ストライド走法はトラック向き、ピッチ走法はマラソン向き?
2つの走法の説明、メリット、デメリットに関してはググればいくらでも出てくるので、省くとして、なんとなく以下のような誤解があると思ってます
・ストライド走法=スピードが出しやすい=短い距離のトラック競技向き
・ピッチ走法=負荷が小さい=長い距離のフルマラソン向き
誤解と言っているのは、私自身は全くの逆だから。ストライド走法でトラック競技の短い距離の記録が悪いわりには、フルマラソンの記録が良いからです。
私の場合
距離毎に、記録を並べてみます。
1500m 4,29
3000m 9,19
5000m 15,50
10km 33,50
ハーフ 1,11,19
フル 2,29,45
1500は3回ほどしか走ったことがなく万全の状態で走れていないのでもう少し速いのかもしれませんが、20秒を切ることは無理です。
1500がこのくらいのタイムならフルはサブスリー〜サブエガぐらいの人が多いです。
逆にフルマラソンがこのくらいなら1500は4,10付近だと思います。
まわりのサブスリーランナーをみても、かなり(というか1番)長い距離の方によった記録です。
で、ストライドはどこれぐらい。
5000mの場合だと自分の身長179センチを超えています。キプチョゲ、大迫選手はフルマラソンで身長超えのストライドらしいです。(もちろんピッチも自分より多い)
誤解の原因
ピッチ走法は歩幅が小さく上下動も小さくなるので、負荷が小さい、だから省エネでフルマラソンに適する。
この「だから省エネ」がおかしくて、一歩一歩は確かにストライドが大きい場合に比べて省エネですが、同じ進む距離で見るとストライド走の方が省エネ。つまり、ストライド走法のほうが省エネです。ピッチ走法の場合、心拍数が上がりやすくエネルギー消費は大きくなります。
だから省エネではなく、故障のリスクがあがったり、足腰への負荷が大きく長い距離はもたない、ということになります。なので、筋力が低い初心者にはストライド走法は向かないです。
結局どっちがよいか?
ここまで書いたことから次のことも言えると思います。
足腰が最後まで持つなら、エネルギー消費が少ないストライド走法が有利
最後まで足腰が持たないなら、負荷が小さいピッチ走法が有利。(ストライド走法では走りきれない)
なので、距離によっても変わってきます。私の場合、フルマラソンならストライドで走り通せますが、ウルトラ、70,80キロを超えると、足が持たなくなって走り通せませんでした。
ただウルトラを走ったのは、薄底しかなかった時代の10年以上前の話。今は厚底が使えるので、ストライドを大きくしても負荷を抑えることができ、ストライドが有利な距離は伸びていると思います。
いずれにしろ距離によって有利、不利が変わるので、切り替えればいいかというと、大きくは変えれない。
個々人の筋力、骨格等の特性でどちらが適切かが違うので。
ストライドかピッチかで得意な距離が変わってくるというのは、こういうことだと思います。