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てのひら奇譚(#3花の形見、他編)


皆さん、こんばんは( ΦωΦ )


本日は2がいっぱいなスーパー猫の日だが、昼間ふと時計を見たら2:22で、(...ニャニャニャン)と呟いてしまった猫派な吾輩であります😼


そんな今夜はてのひら奇譚📝

ぼちぼち淡路島に出かけた話題も書きたいな...と思う気になる時もあるのだが、その淡路島訪問の動機は夢であり、吾輩は普段から夢を重視している。

また見る夢がちょっと変わってる事が多々あるのだが(基本的に明晰夢)、そんな夢から始まったプチトリップの話題の前に、軽く夢の話でも書いてみようかと。



★夢と未来

夢に関するいわゆる不思議な話をするとキリがないのだが、少し前にふと思い出したエピソードを綴りたい。

今ハウスには園で剪定したオーストラリアンプランツのグレビレアが数ヶ所に生けられているのだが、そんな関係ない写真を挟みつつ。

こちらがグレビレアの何とかチェリーという品種です(名前を忘れ、またスペルは果物のチェリーではなかった)🍒

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数年前、予期せぬ出来事によりバタバタと慌ただしく今の住処に越してきたのだが、自分で何となくチェックしていた物件が二つあり、一つは広々としたキッチンとダイニングスペースが魅力だった👨‍🍳

しかし不動産屋によると「平坦に写っているが実は強烈な坂道沿いで、しかも近所の犬の鳴き声がたまらなくうるさく皆さんすぐに越されます」らしかった🐶😂

そしてもう一つは「管理人がうるさい割に清潔に管理されてない」らしく、どうしたもんかと困ったのだが、「またとない物件があります」と今のハウスを紹介され、ふらふらとそこに入居する運びとなったのである🏠


そんなわけで、自分の選択により決めた部屋ではなかったのである。

夜のグレビレアさん。

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引越し後の片付けや用事を済ませ、ようやく落ち着いて茶でも飲むか...と思ったある晩秋の午後。

椅子に座って紅茶か何かを飲んでいた吾輩だが、ふとキッチンとの間仕切りのドアを改めて見て、

「...あっ、夢のッ(;゚;ж;゚;)ブッ☕」

と茶を噴きそうになった。


ドアにはめ込まれている磨りガラスは変わったデザインなのだが、そのガラスを以前夢で見ていた事を突然思い出したのだΣ(ΦωΦ)


夢はワンシーンの短いものだったのだが、妹とドアをキッチン側から眺めている設定だった。

反対側から夕方の穏やかな光が磨りガラスを照らしていて、ガラスの柄がはっきりと浮かび上がっており、それを見ながら

「変わった柄やな( ΦωΦ )ハハッ」

「変わってるな~('∀`)」

と二人で笑っている...という短いものだった。


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そして、その笑っていた柄のガラスがはめ込まれたドアのある部屋に住み始めているわけで、そんな自分が笑えた😂

しかも夢を見たのは越してくる10年以上前だったのだ。


吾輩は未来はキッチリ決まっていないと思うし、割と融通がきくというか、自分の選択次第で変わる部分は多いのでは?と思っている。

決まった出来事があっても、その輪郭や通り道はパラレルのように色んなパターンがあるイメージなのだが、とりあえず10年以上前から「この部屋に住むというパターン」が用意されていたのかも?と思ったのだった🤔


グレビレアさん、12月に山で拾ったお松の枝、年末に買ったサカキの枝と同居してカオスである😎

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また余談だが、学生時代に同級生と何度かある場所に遊びに行った事があった。

しかし当時、その場所に行くために皆さんが下車する駅で降りず、何故かいつも二駅手前で降りて遠回りをしており、帰りもまたその遠回りな駅から電車に乗っていた謎🤔


そしてその遠回り駅だが、今の吾輩の住処の最寄り駅なのだ(〃ω〃)


何だか、夢でも現実でも無意識に「下見」してたような、そんな伏線が繋がったような気分になったものだが、「この街に住む」というパターンが学生時代から用意されていたのだろうか🤔💫


ま、そんな時間を超えて繋がる出来事もあるもんです( ˙꒳​˙  ).。oO





★花の形見

まず去年の夏に見た、鮮やかに美しいキョウチクトウたちの写真を貼っていきたい。

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去年、ふと思い出すようにして改めて会いに行った植物があり、それはある場所を彩る数株のキョウチクトウたちだった。


青空が眩しい夏の日、甘い香りを辺りに放ちながら群れるように咲いていた花たちだが、いったい何輪あっただろうか。


キョウチクトウは有毒だが、そのイメージが先立ちよく思われない事も多いだろうが、花色にバリエーションがあるし、フランスでは好んで植えられてもいる美しい花木である🌳

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子供の頃、キョウチクトウが有毒だと知る前から花の香りの中に「毒の気配」のような物を感じ、ちょっと苦手な香りだった。


しかしその後キョウチクトウという植物の全体を眺めるようになり、自然と美しいなと思うようになった頃、気付けばその香りは苦手な香りでは無くなっていた。

ややパウダリーではあるが(吾輩は粉っぽい香りが苦手)、それよりも甘さが際立っていて良い香りだと思う🌼


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そんな夏の日に会いに行ったキョウチクトウたち。

年末に近くを通ったので寄ってみたのだが、辺りでは工事が行われており、キョウチクトウたちの外側にフェンスが張りめぐされていた。

そして、(ああ、伐られるのかも知れない...)と吾輩は落胆した。


あんなに鮮やかに、明るく笑うように咲いていたキョウチクトウちが、人間の都合により伐られてしまうのかも知れなかった。

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もしかすると、どの株も抜かれて無事移植されているかも知れないが、工事が終わってフェンスが撤去されるまでは分からない。


ふと思い出し、会いに行って良かったなと思った。

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ここのキョウチクトウたちを見て、更に美しい花木だと感じられるようになった吾輩にとって、その「美」がキョウチクトウの形見なのだ。


まぁ、キョウチクトウたちは無事かもしれないわけだし、これくらいにしておこう😏





また木にまつわるエピソードもある。

町の住宅地に唐突にそびえるケヤキの大木があったのだが、時々自転車で前を通りながら心の中で挨拶をしていたのだ。


去年のある日、歩いてその道を通っていた時、ケヤキを見上げて(こんにちは)と挨拶をしたのだが、木の前を通り過ぎるまでの間、暖かなシャボン玉で包まれたようなエネルギーを感じで、ケヤキが返事をしてくれたと嬉しく感じた事があった🌳


その後年末に自転車で通りながら挨拶をした時、何だかシン...とした静かなエネルギーを感じたのが印象的だった。


年が明け、また自転車で前を通りながら新年の挨拶をしようと思っていると、道の先にパズルのピースが欠けたような頼りない気配を感じて不審に思ったのだが。


...ケヤキが伐られていた。

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ケヤキは年末、人間の都合で自分が伐られる計画がある事を知っていたのかもしれない。


夏の夜は鳥たちに快適な寝床を用意し、嵐の日には小さな生き物を守ってきたであろう、立派な枝が姿を消していた。


自転車に乗りながら一瞬時が止まったように感じたものだが、吾輩は今も前を通る際は変わらず挨拶している。

ひこばえが育つとよいのだが。

木の下で雨宿りしていた子供たちを見た事があるが、あの子たちの心の中ではケヤキはのびのび茂っているのではないだろうか。

そんな風に思うのであるが( ˙꒳​˙  ).。oO



そして、また花のエピソード。

ある場所に咲いていた、絞り咲きのような愛らしいオシロイバナ🌼

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この株から採った種は、それこそ形見となってしまった。

反対多数の、ある強引に進められている工事により撤去され、その上からアスファルトで塗り固められてしまった...そんな顛末。


しかし、吾輩は種を日本の数ヶ所に旅立たせ、各地の友に託した。

色んな場所で、再び愛らしい花を開いてもらえたら嬉しい。


そんな、花の形見🌱





ラストは、ある日掃除中に移動してもらった石たち🔮

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のほほんと光を透過したり反射させたりの、そんなプチ日光浴なのであった☀



Adiós ( ΦωΦ )ノ