2024年9月6日(金)『一期上の同期ライブ』

今日はNSCの一期上、つまり芸歴1年目の先輩方の同期ライブを見に行った。

先輩方が現役生の時のネタが数本YouTubeに上がってはいるものの、現在のネタを見るのは初めて。

メンバーも29期の同期ライブということで、アシスタントの方々をはじめとしたその期の優秀な方々ばかりなのだろう。アシスタントの方々は普段近くで見ているぶん、実際のネタはどんな感じなのかとても楽しみだった。

また楽しみにしつつ勉強というか偵察というか、自分に何か吸収できるなにかがあればいいなという思いも多々。

そんなかんなで同期3人で会場へ。

整理券が早かったためか開場してすぐ呼ばれた。

無限大のドームIIに初めて来たけど意外と狭くステージと客席も近くて、その距離感でお笑いライブを楽しめるのが余計にワクワクさせる。

どこの席に座ろうかと思った時にちょうど1番前の席が空いているのが目についた。しかも3人席。もう絶対にここしかないとそこに腰掛ける。1番前のほぼ真ん中。神席。チケットを買った速度が速すぎた結果の神席。1番前でのライブなんて久しぶりでその近さにすこし緊張してしまうほど。本当にお前らそこどけろよ案件だったけど、整理番号が早かったのだから仕方ない。

こっからライブの感想になっていくわけで、いやいや誰が言ってんだよと、先輩に何言ってんだよって話ではあるんですけども、可愛い後輩のただの日記ですのでお気になさらず。

全16組のネタと2コーナーの約1時間半のライブ。

めちゃんこ面白かった。

いや〜面白かった。

笑った。

最高面白ライブ。

途中までいろいろ考えてたのに、最後の方はただシンプルにお笑いライブを楽しんでいた。

当然と言えばそうなのだが、全16組各々違う面白いがあって飽きることなく、一つのお笑いライブとしての満足度も高かった。圧倒的な近さとそな臨場感もそう思わせた一つの要因だろう。

ネタの設定はあんまり聞かないような新鮮な設定で、ボケもわかりやすいものや動きだったりと見てるこっち側も深く考えずに楽しめるボケな数々。Rushのネタ動画を見てても思ったが、今はこういうネタが求められているんだろうと理解が深まった。今はというのもお笑い界の今という意味じゃなくて、芸歴が若いぼくらの今という意味。

思想系やお客さんに深く考えさせる系のネタは若い時にやってもウケない。キャラが浸透してないっていうのもあるし、Rushなんてお客さんの層が家族だったり友達だったりとお笑いに対しての興味がお笑いファンに比べて多いわけでもないから尚更。難しいことやったって伝わんない。わかりやすいネタ。これに限る。身をもって知った。

ただ今回の客層は若い人が多く、この1年でそういうファンを獲得できている先輩方にまた脱帽。ぼくらなんてそんなファンのフの字も見えてもいないというのに。これから増えていくのかな。そうなのかな。そうだといってくれ。悲しくなるから。

あと、ネタの中でとある人物を使ったツッコミがあったのだが、それがめちゃんこウケていたことにも驚いた。その人物も世の中みんな知ってるというわけでもなく、一部の人間にしか伝わらないものと思っていた。しかし客層からしてわかんない人が多いと思っていたのにめちゃんこウケる。ぼくは知っていたから面白くて笑ったものの、あんなウケ量になるなんて信じられなかった。

固有名詞を使ったボケやツッコミは、刺されば通常より大きな笑いを生むことができるけど、刺さんないとシンプルに滑ってしまう。そら伝わんないからね。

ぼくはネタを書く時のこだわりとしてこういう一部の人だけがわかる表現なんかをしないようにしている。それも自分がネタを見てる時に自分は笑ってないけど、周りが笑っている時が普通に嫌だったし、以前親戚からそういうネタをやった時に「なんにもわかんなかった」と言われたのが申し訳なかったため。

それでも、そういう表現で大いにウケてるのが違和感で信じがたくて。でもそれが実際に起こり得ていた。MCの方もそのことについて言及されていた。それほどイレギュラーなことだったのだろう。でも、MCの方々もそういう伝わる伝わらないでなく自分達が面白いことを真っ直ぐやってることを褒められていたし、お客さんもそういうこととして笑ってるのではないかと言われていた。

もうぼくの軸として聳え立っているものがグラグラと揺れた。もう不安定も不安定。いつ倒れてもおかしくないくらいにグラングラン。この葛藤がいつまで続くかわからないけど、いい情報というかとても大きなものを得ることができた。これが今回で一番大きく吸収できたものだろう。

そして、ネタ終わってからのコーナー。

まじコーナーえぐいなあれ。

ぼくが平場が苦手というのと、MCの方々の回しもあると思うが、それにしても平場が強すぎる。本当に1年目か?やべーだろあれ。

普段の授業の時からその平場力に驚かされ感心し脅かされているのだが、いざ授業という枷がなくなった舞台上ではもうやばかった。暴れすぎていた。全然1年後にああなれてる自信がなかった。

みんなはずさないし、出てくるタイミングもスムーズだし、連携も取れているし、手数が多かったり、速度が早かったり、MCに振られた時にもちゃんと答えれたりと、ぼくはもう頭抱えるだけ。

ここまできてさすがに個人名をあげるのはちとナンセンスなので明記はしないが、手数と速度が目立つ先輩方が数人。あれやばいなまじで。速度が目立つ件があったのだがまじであれはえぐい。もう笑うとかじゃない。まじで?あの速度で反応できんのかよ…という笑み。焦る。そして手数も多すぎる。いつでもどこでも出てくる。それなのに打率も高い。打席も打率も高いなんてズル。よくない。ズル。

平場のよさにさすがにくらってしまった。

ただ平場で前に出てくる人もいればそうでない人もいる。その存在があったからこそまだ縋れた。危ねぇ危ねぇ。ありがてぇ。得意不得意そらあるだらうからね。まじで救いの手。蜘蛛の糸すぎた。

あーあ。

それでもくらっちゃうけどな。

1年上の先輩方の背中は大きくて追いかけたくなるようなものだった。偉大な存在だ。それを知れたのも大きかった。自分は1年後にこうなれてるのだろうか、超えれてるんだろうかという思いはある。だけどもあんなにかっこいい姿を見せられたらそんなことも言ってられない。

来年も30期の同期ライブが今回のように開催されるのならば、そのライブのメンバーに自分たちも選ばれなければならない。その兆しは今んとこない。悔しいがそれに値する実績がないから仕方もない。どれだけ現役生のライブで結果を出せるか。もうやっぱりこの一年はそれしかない。それしかなさすぎてしんどいけどそれしかない。

やってやらな。

ぼくらもあのステージへ。

芸歴1年目ライブ 肉!に出演されたみなさん。お疲れ様でした!!失礼ながら初めてネタを見ましたがとても面白かったです!コーナーも最高でした!最前列でたくさん勉強させていただきました!次回も都合つけて見に行きます!最高面白ライブありがとうございました!


まじで30期の同期ライブに出たくしてしょうがなくなったそんなある日。

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