2024年11月9日(土)『同級生がいつのまにかスターになってた』

昨日は『ALICE THE MUSICAL』というミュージカルを観てきた。

有名な”不思議の国のアリス”のミュージカル版。

ミュージカルと言ってもそんなにたくさん観てるわけでもない。特別好んでるわけでもないし。と言っても興味がないわけではない。映画もグレイテストショーマンとララランドは観たことあって好きな作品だし、実際の舞台で見るのも今回で2回目。

それでも今回のミュージカルは行かなければならなかった。必ずと言っていいほど行かなければならなかった。

それもなぜか。

高校の時の同級生がこのミュージカルに出演するとのこと。しかもまさかのアリス役。まさかの主役。まさかの主演。びっくらぽん。余裕で三度見。直接連絡があったこともあり観ないわけがなかった。

一昨年にもこの同級生が出演するミュージカルを観に行ったが、昨年は都合が悪く行けず、今年またやっと行けることに。

まぁそんじゃそこらの予定でも吹き飛ばして観に行ってただろうけども。実際授業休んでるしね。それでもこの目で観とかないといけないものだと思う。主演ということはそれほど大きいものである。

写真スポットもあったが、男1人がミュージカルという場ではしゃいじゃうのも如何なものかと思い断念して、S席とA席に惑わされて着席離席着席離席スタッフに確認着席という、明らかにアウェーを感じさせながらも公演が始まった。

凄かった。

めちゃくちゃ凄かった。

約2時間ちょっとの公演だったのだがずっと凄かった。当たり前だがお笑いのライブとは全然違う、その派手な照明や衣装だったり歌とダンスにどんどん引き込まれていく。その演出にもう不思議の国に誘われているかのようだった。

全体的にものすごく面白かったし、最後の最後にも心踊らされたりと素晴らしいミュージカルだった。

ただ今回はそのミュージカルが面白かったということよりも、同級生の彼女が凄かったということの方が感情の割合を多く占めていた。

始まって最初のセリフから心を撃ち抜かれた。

もうぼくの知っている彼女ではなかった。

発声も演技も表現も歌も佇まいも全てが素晴らしかったが特に歌が凄かった。もともと歌が上手なのは細々と知っていたけど当時とは比べ物にならないくらいのクオリティ。まじ上手くて高音が綺麗でよく通る。なによりその透き通る声が心に響く。最初の歌でぼくは涙ぐんでいた。ワンピースフィルムレッドの時とおんなじことが起きてた。

帰っている途中にこのミュージカルを観ていたおば様3人と電車の中で喋っていたのだが、そのおば様方も彼女の歌声や歌のことをよく褒めていたくらい。自分のことのように嬉しかった。それから自慢たらしくその彼女が同級生だと意気揚々と話していた。お前マジで誰だよだけれども。同級生だよばかやろー。

ただ、ずっと同級生だと思っていた彼女はいつの間にかスターになっていた。

公演のエンディングでキャストが舞台上に戻ってきて一礼されていたのだが、彼女は主演だったため最後に出てきた。その主演たる堂々とした雰囲気と輝かしい表情に公演中抑えていた涙が溢れ出した。

もうスターだった。

その世界からしてまだデビューして間もないこともあってまだまだなのかもしれないし、ぼくがその世界に疎いこともあってよくわからないが、ぼくの中では充分にスターだった。

人々を魅了し、そのオーラに息がもれ、目が離せなくなるそんな存在。

本当にすごいぜ。

どんどん先に進んでいく。

数年前まで同じ教室内にいて別に仲良いわけでもなく全然話すこともなかったけど、同じ芸能という道に進んで行ったことで勝手に一緒に頑張っていきたいと思ってたら、もう主演にまで登り詰めてた。片や何も結果が出ずに焦りと燻りに塗れているのに。あの頃は後ろの席にいたのに、今では遥か前で人々に感動を与えている。

信じられないくらいの差は開いているけどどんどん突き進んで欲しい。今回のミュージカルでその可能性を見た。長崎のスターに名乗りをあげれる。そうなれると信じている。

いい刺激になった。

ぼくも頑張ろうと心の底から思えた。

彼女もあれだけ頑張ってんだ。

それ以上に頑張んないと。

頑張って追いつかないと。

負けないように。

長崎の芸能人という項目に一緒に名を連ねれるように。

いつか同じ画面に並べたらいいな。

先生も喜んでくれるだろうな。

田中夢羽!最高のミュージカルをありがとうな!最後の公演まで楽しんで!

松浦涼!まじで頑張れ!まじで!これまじで!


今日の肉幕肉張もめちゃんこ面白くて明日にでも感想をまとめようと思うそんなある日。

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