6月19日(月)『また点滅に戻るだけ』

昨日、やることが早く終わって時間ができたので、ダウ90000の本公演『また点滅に戻るだけ』を配信で見た。

ダウ90000のお笑いの単独ライブは見たことがあるが、本公演という演劇は見たことがなくて、演劇はどうしようか悩んでたけど、Twitterで数多の芸人さんたちが好評していたので見ることにした。

ネタバレも含んじゃうかもしれないので先に配信を見ちゃってください。

もうね。素晴らしすぎた。面白すぎた。

演劇というもの自体見るのは初めてか、1回あるかないかくらいで、どんなもんだろうかと思ってたけど、これは相当凄かった。しっかりくらった。くらいすぎた。

何がそんなに良かったのか。

圧倒的に作り込まれた台本。

全体的にずっと笑ってられる。セリフの一つ一つに面白さが詰まってるし、例えや表現などがセンスに満ちてて面白すぎる。パンチラインの多々数々。拍手喝采。

そのセリフをダウ90000のメンバーが駆使するため、テンポ感や間なども相まって面白さが倍増する。笑わせられている感覚に似ている。

その面白さはセリフだけにとどまらず、所作や表情などでも心をくすぐられる。

約2時間という時間にも関わらず、ずーーーーーーっと笑ってる。やばすぎる。普通にえぐい。なんでこんな長時間ずっと笑ってられるのか正直意味わからなかった。

そしてこの本公演。えげつなかったのはこれだけじゃない。

ストーリーの中にあるメッセージ性、サスペンス、幸福感、儚さ、青春、一つの作品としては欲張りすぎなくらい様々な要素が絡み合っていた。

そしてなんとっても張り巡らされまくった伏線。

なんてことない一言が後々に繋がったり、「え?それも回収すんの?」みたいな伏線が多すぎる。後半に進むにつれて、回収される度に「ほわ〜」っと息が漏れる。感嘆。気持ちが良すぎる。

伏線もあざとかったり、見え見えのものでもなくて、一つのボケとして扱えるものばかり。お前伏線だったの!?ってのもたくさん。

台本だけでなくて、メンバー1人1人の色も良く出ていて、そこもまた楽しめる。

みんな演技は凄いんだけど、特に園田さん忽那さん上原さんはもうこの人たちにしかできないだろってくらい役とマッチしていた。あてがきなんだろうけど、それにしても色の出し方というか”にん”の滲み出方が一級品。ほぼ全員がボケとツッコミの両方をやるものまた一興。ちなみに中島百依子は可愛すぎる。

見終わって特に満足感が半端なかった。上記の通り要素が多すぎるから、その分楽しめたし、余韻の浸り方も特に凄かった。そこらへんの映画とかよりも全然良い。初めて見た演劇が、ダウ90000『また点滅に戻るだけ』で良かった。最高の公演。スタンディングオベーション。

ただそれと同時に「蓮見翔」という人の才能に恐怖も覚えた。漫才、コント、そしてこの演劇。全て見たけどこの演劇のクオリティは群を抜いてるなと個人的に感じた。長編でこんなに凄すぎる作品をおそらくほぼ1人で作り切る。しかもまだ26。

怖すぎる。溢れんばかりの才能が怖すぎる。数年後ステージは多少違えど、同じ土俵で戦う可能性もあると考えると冷や汗が止まらない。まぁ逆に燃えるんだけども。

この若い世代の芸人さんの中で、ぼくはこの「蓮見翔」が圧倒的に1番の才能をもっていると思う。凄すぎて笑っちゃうくらい。かっこいいなこの人は。

この人の頭の中を覗いてみたいものだ。

たぶんぼくの頭では理解できないほどの情報量で溢れかえっているだろうな。

とりあえず期限が過ぎるまで配信を繰り返し見ようと思う。

秋ごろにお笑いの単独ライブもあるし、また演劇の本公演も見てみたいと思う。楽しみだ。


まじで面白すぎたからみんなにも見て欲しいそんなある日。

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