8月10日(木)『千綿vs台風』

昨日今日と長崎に台風がやってきた。

長崎を絶対荒らしてやると言わんばかりの意味不明な軌道で襲いかかってきた台風6号。その名も「カーヌン」。河遊びが好きそうなカーヌン。

9日と10日そろってJRが終日運転見合わせをするほどの規模。今回はやばいんじゃないかとぼくも冷や汗が止まらなかった。

そして決戦の日。

結果から述べよう。

我が故郷である千綿の勝利。しかも圧勝。圧倒的勝利。なんなら不戦勝。うん。不戦勝が正しいのかもしれない。

決戦の日。台風は約束の場に現れなかった。カーヌンの奴は千綿に恐れ慄きその姿さえ見せず去っていった。

いつもそうだ。

毎年毎年台風がやってきてもこの千綿という地には何も被害をもたらさず去っていく。台風の範囲に収まっているのにちょっと風と雨が強いだけ。なにが起きているんだ本当に。

大変な被害災害が起きてないことは喜ばしいことなんだが、そういう自然災害が起きなさすぎて逆に怖くなっている。

千綿が守られているのか、逆に千綿を避けているのか。

その答えは災害達にしかわからない。

教えてくれ災害達、台風達、カーヌンよ。

君たちから見た千綿とはどんなものなんだ。ぼくたち人間とは見えているものが違うのか。何か恐ろしいものが眠っているのか。避けねばならない理由があるのか。その〜台風達の中でそういう話になっているのか。

あー、知りたい。でも知れない。なんて寂しい存在なんだ。

こればっかりは災害に留まる話ではない。

動物や植物などの自然のもの全て。みんなの声を聴きたいし対話してみたい。

あー、どうして人間は人間としか対話できないのか。寂しい限りだ。

なぁ台風よ、いつになったら千綿に現れてくれるんだ。いつか酒飲みながらでも面と向かって話そうぜ。


今日店にやってきた県立大の大学生たちのノリが良すぎて普通に一緒に飲みたくなったし仲良くなりたかったそんなある日。

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