12月3日(日)『ソフトボール大会〜後編〜』
筋肉痛だ。足に筋肉痛が響いている。筋肉痛は意外と生活に支障をきたす。早く治ってほしい。
ソフトボール大会が終わり一夜明けた今日この頃。
前編を読んでない人はまずそちらから。
めちゃくちゃ楽しくて最高の大会だった。楽しすぎた。意味わからないくらい楽しかった。スポーツってバカほど面白い。人間がハマるだけのことはある。見るのもやるのも。盛り上げようと叫びすぎた節はあるけど、存在感は示せれた。うっすら「お笑い芸人なん?」「あ、あの人が」「NSC」みたいな声が聞こえてきたけど全部聞こえてた。こそこそ言ってたつもりが全部筒抜け。知名度が上がっていた。嬉しい。うるさいという声もごめんとしか言えない。まだ未熟な芸人は盛り上げの方法を叫ぶしか知らないんだ。
大会を通して、研究室が一つになる感じ、他の研究室との交流など、4年になって研究室に入って1番よかったのは今のメンバーに出会えたことだけど、2番目はこのソフトボール大会だったと思う。月一でやりたい。
今回ぼくのポジションはピッチャー。まさかのエース。背番号は1。そしてぼくの武器はまさかの両利き。左利きなのだが、それようのグローブがなく右手で投げてるといつのまにかどっちの手でも投げれるようになっていた。これまじ凄くない?なんなら右打ちも練習したからおそらくどっちでも打てる。投げる打つと右左どっちもできる。これドラフト来るくない?上位指名あるくない?ちょっとこんどキャッチボールやろうや。
そして試合も2試合目だったので遅刻したけど試合には間に合うから結果オーライみたいなところはあった。不幸中の幸いとはこのこと。おそらく昔の人も”ソフトボール大会やろうとして寝坊したけど試合には間に合った”みたいなことがあったから、この「不幸中の幸い」ということわざが生まれたのだろう。
大学のグラウンドについて同期と遅刻のことでいろいろ喋ったりしていたが、同じ研究室のみんなが見当たらない。人伝えにたどっていくと見つけることができた。
いたいた、あんなところにいるのか。あれ?待って。試合してる?もしかして試合してる?なんで?2試合目なのに?そんな1試合目スーパーコールド秒殺なんてある?
そんな状況に軽く焦っていたがとにかく合流。みんなに謝罪してから話を聞いたところ試合はしっかりやってた。どうやら1試合目だったらしい。普通に見間違い。まじでやらかした。なにが不幸中の幸い。不幸中の不幸だ。不幸中の不幸はもうただの不幸だ。
そして5対1でしっかり負けていた。いつの間に?
練習したときは全然戦えると自負していたのにそれはただの錯覚だった。全然戦えていない。井の中の蛙大海を知らず。もうこれど真ん中。おそらく昔の人もソフトボール大会の練習で結構戦えると思ってたけど実際試合したらコテンパンにされてこの「井の中の蛙大海を知らず」ということわざが生まれたのだろう。
そして途中からピッチャー交代。もちろんぼく。
まるで豪炎寺。遅れて登場して窮地を救う。どうやら背番号は1じゃやくて10だった。
普通に打たれる。全然打たれる。
そりゃそうだ。下投げでふわりと投げないといけないから普通に三振とかはありえない。三振できるのはバッターに異常がある。普通の人は絶対当てれる。守備ゲーでした。
それでも味方の守備が輝き、それからは失点することなく抑えることができた。仕事は完璧。
しかし攻撃はてんでダメ。全然飛ばない。オオタニサンできなかった。
普通に負け。所詮は普通に負け。しっかり負けた。
でも最初はリーグ戦だったからまだ戦える。
そして2戦目で悲劇は起きた。
いつものようにボールをしたから投げたら顎に衝撃が走った。「うぎゃ」と情けない声がでちゃうほどの衝撃。何が起きたか一瞬わからなかった。まさかのピッチャー返し。打たれたと思ったら撃たれた。流れるように倒れ込んだ。幸いボールがソフトだったから生きてたけど硬式だったら死んでた。その様を見て味方は大爆笑してた。心配しろ。少しは心配しろ。敵チームの4年も笑ってた。心配しろ。敵チームの院生だけ心配してた。
で、負け。10点以上とられてタコ負け。
結果最初のリーグは負け負けの3位ということで下位のリーグに進む。
はいはい実は当初の目的は達成された。ぼくたちは普通に負けると思ってたからこの下位リーグで暴れようという算段。負けてきた奴らならさすがのぼくらでも負けないだろうと。無双できるだろうと。蹂躙してやろうと。けちょんけちょんにしてやろうと。骨も残らないと思えと。覚悟しろ!!!!
負けた。また10点とられて負けた。ぼくらが無双されてけちょんけちょんにされて蹂躙されて骨すら残らなかった。最悪やん。いつまで負けんの。
守備も死んでるし攻撃も死んでる。
勝てなすぎる。やっぱり練習もっとやっとかないといけなかったんだな。
そしてやってきてしまった最下位決定戦。
ここが今日1番の試合になるなんて誰も思いもしなかっただろう。
開始早々点を許して流れは完璧に向こうに傾くが、そっからぼくらの快進撃が始まる。今まで不調だった攻撃がやっと火を吹く。今更。遅すぎる。バーベキューの火。でもその火は業火。これはもう豪炎寺だった。ホームランが出たりと、打順が繋がる繋がる。敵チームの守備とのかみ合いが凄まじく点が量産。同点に追いつきそして逆転。
盛り上がりはピークを迎えていた。
そしてこれを抑えれば勝ちという場面。その差は6。
カキーン。
カキーン。
バギーン。
2失点。やば。
カキーン。
カキーン。
カキーン。
ガキーン。
4失点。やば。もう追いつかれた。うそん。
なんとかこれ以上を失点することもなくチェンジ。
そして最後の攻撃。一点さえ取れれば勝ち。
アウト。
アウト。
アウト。
ゲームセット。
おわた。やば。まさかの引き分け。そんなバカな。あれだけ調子が良かったのに引き分け。そんなことあるのか。
そして勝負は引き分けとはならず、ジャンケンで決めることに。
いやジャンケンて。そんなんでいいのかい。
各々代表者を出して。ジャンケン。
みんなの注目が集まる。緊張が走る。息の飲む。空気は静寂に包まれる。砂埃が舞う。
最初はグー。
ジャン!ケン!ぽん!
勝ったーーーーーーーー!!!!!!!!
わーーーーい!!!!わーーーーーーい!!!!
やったー!!!やった!!!やった!!!
まさかの最後の最後で初めての勝利。あれはもう優勝してた。うん。実際優勝。一勝とはこれほどのものかというくらい嬉しかったね。みんなで掴んだ一勝。部活を思い出した。楽しすぎた。
余韻に浸ってご満悦で帰ろうとしていると「次俺ら試合よな?」と言われた。
は?
まだ試合あんの?
で、なんでまたお前らと?
まさかの既に試合したところともう一戦。消化試合というか順位を決めるための一戦。もうよかって。
リベンジマッチにはなったのだがしっかり負けた。さっきの試合ほどの盛り上がりもなくしれっと負けた。
最終順位は11位中10位という情けない結果。それでも個人的にはあの試合で優勝したと思っている。実際優勝してた。
その後の打ち上げも楽しすぎて、二次会はずっと寝てて、研究室に泊まって、起きたら筋肉痛に苦しんでいる。
いや〜最高のソフトボール大会だった。
またやろうぜ。
二次会でぼくが寝てる時になんかいい話があったらしくてそれがものすごく気になるそんなある日。
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