「ネットワークはなぜつながるのか」を読んだ正直な感想
こんにちは、Ryopperです。
本日は、「ネットワークはなぜつながるのか」を読んだ感想を書きます。(感想と言いましたが、ほとんどお勧めする理由になりました)
結論
感想は、
断片的だったネットワークの知識が結びつけられた感じがしました。
これにつきます。
DNS, IPアドレス, TCP, NATなどの仕組みを知っていても、「ブラウザにURLを入力してからコンテンツが表示されるまでの流れを説明して下さい」という質問に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
この本は、この質問に対して400ページ以上をかけて説明しています。
この本を読んだきっかけ
某IT企業の技術面接で必要だったからです。
この会社の技術面接では、複数の情報系の分野から得意分野をいくつか選択し、その分野に関する口頭試問が課されます。私は「ネットワーク」を選択しました。
(補足しておくと、決してネットワークが得意だったわけではありません。ネットワークは色んな分野と密接に絡んでくる分野なので、学んで損はないなと思い選択しました。)
そして、この企業が面接対策におすすめな参考書として提示していたのが、「ネットワークはなぜつながるのか」だったというわけです。
お勧めする対象者と理由
基本情報技術者程度のネットワークの知識がある方であればお勧めします。具体的には、ネットワークの分野の専門用語に対して一問一答できるくらいであれば大丈夫だと思います。逆にほとんど知識がない方が、この本からスタートするのは大変です。
理由は、この本は、「知識のインプット」ではなく「断片的な知識の結びつけ」として利用するのに適していると感じるからです。
実はこの本は文章だらけです。なので、何も知識がない人が読むとウンザリすると思いますし、対絶に暗記することを目的に作成された参考書を読み込む方が短時間で知識が身に付きます。
ただ、良く言うと行間を埋めてくれます。これが、「断片的な知識の結びつけ」に適している理由です。暗記することが目的の参考書だと、それぞれの繋がりが分からないので、おそらく冒頭に挙げた「ブラウザにURLを入力してからコンテンツが表示されるまでの流れを説明して下さい」という質問には答えられないと思います。
もちろん、面接や試験の問題に答えることだけが目的ではありません。実用的な利点を挙げると、ネットワークの問題によるエラーを素早く処理できるようになります。私は、AWSのEC2でOpenVPNを用いた踏み台サーバーを構築したことがありますが、その際にもたくさんのエラーが起こりました。当時は、何がエラーだったのか分からず、どうすれば良いかわかりませんでした（偉大なる研究室の先輩に助けていただきました）。
しかし今思うと、IPレベルの問題ではなかったと判断できましたし、TCPレベルで発生している問題で、なおかつファイアウォールに問題があったと思います。もちろんすぐにすべてを理解できるわけではありませんが、ある程度見当をつけて対応できるようになると思います。
ぜひ読んでみて下さい!
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