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0から始めるDJ入門 Part 1 [Hot Cue, Memory Cue]

こんにちは。RYOOYAです。普段は社会人をしながらちょこちょこクラブに呼んでいただいたり、TikTokを中心にDJ配信をしたりしています。

このページを開いているということは、あなたが少しでも自分でDJをすることに興味を抱いてくれていると信じています。

さて、「DJ」と聞くと、何やら
・お金がかかりそう
・自宅DJだと音漏れしそうで近隣トラブルになりそう
・そもそも難しそう

という印象を抱かれている方もたくさんいらっしゃると思います。
また、DJを始めたばかりの人は必ず感じることだと思いますが、
インターネットに転がっているDJのやり方、スキルに関する情報は英語ばかりなので、調べようと思ってもハードルがかなり高いです。

そこで、今回の記事では
・そもそもDJを始めるためには何が必要なのか?
・自宅で騒音を気にせずDJをする方法
・DJに使う楽曲の収集方法
・DJをする上での基本的なスキル、機材の扱い方
・実際にクラブでDJするための方法

について、パートごとにに分けて日本語で細かく解説したいと思います。
DJができるようになると、クラブやバーでプレイすることができるチャンスができることはもちろん、友達とのドライブ、バーベキューなどカジュアルな場所でも気軽に音楽を楽しめるようになります。
(自分もよく友達と遊ぶ時にはBGM代わりにDJをしたりします)

この記事が、DJを始めるためのあらゆるハードルを乗り越える一助になれば幸いです。

この記事では、DJソフトはPioneerのrekordbox、メインの音楽ジャンルはEDMとして話を進めます。ただ、解説する内容は他のジャンルにも応用の効く汎用的な内容を扱いますので、ぜひ洋楽,Hip-Hop, J-popをプレイしたい方にも参考にしていただければと思います。


そもそもDJって?お金はどれくらい必要?

まず、DJとは実際に何をするのか、一度おさらいしておきたいと思います。
基本的にやることは一つ。
「曲同士をスムーズに繋ぐ、また組み合わせることによって新たなグルーヴを生み出し、お客さん (クラブのオーディエンスかもしれないし、一緒にBBQをしている友達かもしれませんが) を盛り上げる」です。

いい感じに曲を繋いで、盛り上げることができれば、それは立派なDJと言えるでしょう。
ただ、丸腰でDJができるかと言われればそうではありません。
皆さんもお気付きの通り、事前に色々と準備しておく必要があります。

DJを始めると、かなりお金が必要なのでは…?と思われている方も大勢いらっしゃるかと思います。実際に、「DJやってみたいけど初期費用がどれくらいかかるか分からず、一歩踏み出せない…」のようなお話を聞くことがたくさんあるため、まずここでは私がDJを始める時にかかった初期費用を参考程度に書いておきます。

私がDJを始める際にかかったお金は約5万円です。(高く見積もって)
・DDJ-400
・イヤホン
・曲

この3つを購入し、DJを始めました。
あれ、スピーカーは…?と思われた方もいらっしゃると思いますが、
詳細については次の項目で解説したいと思います。

準備編

まずは必需品を揃えよう

それでは、いよいよ本題に入りたいと思います。
DJを始める上での必需品を順番に紹介していきます。

紹介する上での大前提を先に記しておきます。
・基本的には高い機材を使用した方が良い
世の中には「安かろう悪かろう」という言葉が存在しますが、
お金がないからといって安いものばかりを選ぶと、機能が不十分に感じたり、DJの楽しさが半減したりする場合が往々にしてあります。
変にケチるのではなく、長く使うものにはある程度お金をかけるべきだと思います。

それでは、順番に解説していきましょう。

DJコントローラー
まず絶対に必要なのはDJコントローラーです。
お金がなくて買えないという方は、バイトするなりして貯金しましょう。
一番安いコントローラーで3万程度なので、手の届かない値段ではないかなと思います。
個人的なおすすめは、Pioneerの入門機であるDDJ-FLX4かなと思います。本当にカジュアルにDJを始めたい方にはこれ以上の機材はないと思います。

もし、あなたが現場に出たいと思っているのなら、DDJ-800をおすすめします。
ここでDDJ-800をお勧めする理由は1つ。
現場の機材とほぼ同じレイアウトだから。です。

現場の機材は現在CDJ3000&DJM-A9の組み合わせが多いです。
こうやってCDJ3000&DJM-A9とDDJ-800のレイアウトを比較してみると、ほぼ同じ位置に似たような形のボタンがあることが分かっていただけるかと思います。
普段使用する機材を現場のレイアウトに近づけておくことによって、本番でもレイアウトのギャップに苦しむことがなくなるのです。


私が実際にDJを始めた時はDDJ-400を購入し、DDJ-800に乗り換え、現在はDDJ-FLX10を使用しています。
自分は年月を経るにつれて機材をどんどんアップグレードしていますが、まずは入門機を購入し、スキルがついてきて更なる機能が欲しければアップグレードする、という買い方が一番合理的かなと感じます。

PC
PCはDJコントローラーを使用するためのDJソフト(Rekordbox)をインストールするために必要になります。
大学生の方なら、今はほとんどの方がPCを持っていることでしょう。私がDJを始めた時は、大学入学時に購入した生協PCを使用していました。
特に問題なく使用できるので、まずは手元にあるPCを使用してみると良いでしょう。

もし手元にPCがない場合は、購入する必要があります。
DJの人はMacを使っているイメージがある方が多いと思いますが、特にWindowsでも問題ありません。

電気屋さんにいってそこそこのPCを買ってきましょう。
PCを導入する上で1つ注意したいのが、内部のストレージです。
楽曲をPCに保存しておくつもりなら、少なくとも512GB以上のPCを用意しておきましょう。

PCではなく、外部ストレージ(HDD, SSDなど)に保存する方法もありますので、ここは必要に応じて選択すれば良いと思います。
ちなみに、自分は今2020 M1 MacBook Proを使用しています。
メモリ16GB, ストレージは1TBです。


イヤホン (ヘッドホン)
DJコントローラー、PCに続くDJの必須アイテムがイヤモニです。
私はDJを始めてからずっとイヤホンを使用しています。私の好きなDJであるLaidback Luke, James Hypeが2人ともイヤホンを使用してプレイしているからというごく単純な理由です(笑)。

ここでは、イヤホン、ヘッドホンを総称してイヤモニと呼称することにします。

さて、自宅でDJを始める際、このイヤモニは非常に重要な役割を2つ担います。
それが
 ・次の曲のモニタリング
 ・スピーカーの代用
です。
1つ目の「次の曲のモニタリング」はイヤモニ本来の役割でありますが、2つ目の役割こそが自宅でDJを始める際のキモになります。
自宅でDJをするとなると、必ず問題になるのが
大きい音を部屋で出せない」という問題です。
その通りです。かなり壁の厚い部屋でない限り音を出すことはできません。
しかし、DJコントローラーの機能にはDJコントローラーの出力をイヤホンから出力することができるという機能がついています。

この機能を使用することで、自宅にスピーカーを設置することなく、DJの練習をすることができるようになります。
もちろん、音を出したい方はスピーカーを買うべきですが、個人的にはこの方法が一番コスパが良く、他人にも迷惑をかけない方法だと思っています。

ここらでおすすめのイヤモニについて解説しようと思います。
個人的に重視すべきなのは、まず低音がしっかりと出るかどうか。
後述しますが、ミックスの際には低音域であるキックを意識してミックスすることが多いです。そのため、スカスカのイヤモニだとそれが聞こえず、ミックスできなくなってしまいます。

もう1つ重視しておくと良い点としては、密閉性があるかどうかです。
密閉性がないと、クラブなど大音量の場所でDJする時に、モニタリングの音が聞こえづらくなってしまうため、現場でも使用したいのであればできるだけ密閉性の高いものを選ぶと良いと思います。
ここがクリアできていれば、あとは予算、デザイン、音質の好みによって選べば良いと思います。

セットアップ

ここまで買い揃えたあなた、あともう少しです。
セットアップをしましょう。

ただ、セットアップと言ってもそこまで大層なものではなく、
しなければならないことは
 ・PCへRekordboxのインストール
 ・PC↔︎DJコントローラーの接続
だけです。

接続した際にドライバのインストールが求められることがありますが、案内に従って操作すれば問題なく接続できると思います。
それでも接続できていないようなら、そのエラー文をコピーしてググってみましょう。たぶんできます。

また、Rekordboxの詳細設定については、おすすめを書いておきます。
・環境設定>表示>波形の色をRGB or 3Bandに変更
・環境設定>表示>キーの表示をAlphanumericに変更
・環境設定>解析>解析時、「最初のビートにMemory Cueを設定する」をONにする

DJをするための楽曲を揃えよう

さて、いよいよDJで使用する楽曲の話です。
まずは大前提として、絶対にやって欲しくないことからお話しします。

YouTube、Soundcloudから違法ダウンロードしない

あまりにも当たり前の話ですが、お金が無いことを言い訳についやってしまう人も見かけます。Soundcloudについては、Download Linkがあるものだけダウンロードするようにしましょう。
違法ダウンロードは、DJする上で多大なデメリットを引き起こします。

音質が悪い
楽曲は基本的にmp3/wav形式のファイルであることがほとんどで、DJが使用する楽曲はほとんどが320kbpsのものです。(一般的にDJ用のサイト等で販売されているものも320kbpsです)
kbpsという単位に馴染みがない方は、以下の記事を参考にしてみてください。

違法ダウンロードをしてしまうと128kbps/mp3の音質でダウンロードされてしまいます。たとえ、保存した時にwav形式で保存したとしても、そのファイルの中身は128kbpsのmp3ファイルです。
また、mp3ファイルは特性上一度圧縮(≒音質を下げる)すると、元の音質に戻すことはできないという性質を持っています。そのため違法ダウンロードした楽曲は、そうでない楽曲に比べて音質が劣化してしまうのです。
ちなみに劣化した音源はミックスや現場で聴くと、スカスカなのですぐにバレちゃいます。

未公開の曲をダウンロードできてしまう
違法ダウンロードのもう1つの大きなデメリットとして、他のDJの未公開曲(IDと呼ばれます)をダウンロードできてしまうことがあります。

音楽に詳しいオーディエンスは、DJの未公開曲も把握している場合があります。そんな貴重な曲を、あなたが持っていたらどうでしょう。もし知り合いでプロモーション用として配布されているのなら大いに使用すべきですが、そんなシチュエーションはまあありません。基本的には公式で公開されている曲を使用しましょう。

少し話が脱線してしまいましたが、曲の入手方法について説明しましょう。

現在、私が主に楽曲の入手に使用しているプラットフォームと、その特徴を挙げたいと思います。

Beatport
 - DJ用の販売サイトでは一番大きい
 - 基本的にこのサイトにないものはないが、地域制限により一部VPN経由でないと購入できない曲が存在する

Bandcamp
 - インディーズの曲がメイン
 - 有名でないプロデューサーや、日本人DJの曲が販売されている
 - 購入した場合、アーティストへの還元分が他のサイトに比べて比較的多い

iTunes
 - Beatportに販売されていない曲を購入する時に使用する
 - 若干割高 (2024年現在、円安なのであまり関係なくなってきた)
 - 購入できる楽曲ファイルの拡張子がm4aなので、mp3に変換する必要がある(m4aでも使用できるが、現場で古い機材などでDJする場合に、読み込んでくれない場合がある)

Soundcloud
 - 販売サイトではないが、Mashup (アカペラとインスト音源を組み合わせたもの)やRemix (有名な楽曲等をアレンジしたもの)を無料でダウンロードすることができる
 - レコメンドのアルゴリズムが優れており、自分の好みのremix, mashupを発見しやすい

プロモーション楽曲
    - 楽曲を作成しているプロデューサー/DJが、宣伝のために他のDJに無料で提供している。DJやレーベルとコネクションがある場合に、リリース日に先駆けてプロモ楽曲が提供される
 - コネクションが必要であるため、DJを始めたタイミングではこの方法を使用する可能性は低い

レコードプール
 - 月額の利用料を払うことで、レコードプールのサイトにある楽曲を無制限でダウンロードすることができる
 - サイトによって、曲数や扱っている曲の特徴が大きく異なる

プラットフォームによって、扱っている曲のジャンルや、曲数が大きく変わります。自分の用途に合わせて使いこなせると良いでしょう。(EDM系であれば、DJ Cityよりも、DJ Pool Records, Live DJ Serviceなど海外のレコードプールの方がおすすめです)

また、最後に記述したレコードプールについては、DJを始めたてのあなたにうってつけのサービスです。一度月額料金を払ってしまえば、制限なく曲をダウンロードすることができます。基本的にどのレコードプールも一月3000円程度なので、beatportの1曲の販売価格が1.49USDであることを考えるとかなりお得であることがわかっていただけると思います。

自分もまとめて楽曲をダウンロードしたい時(あるジャンルの曲を増やしたい、同じアーティストの曲をまとめて入手したい)には、一ヶ月だけ加入して利用する、という使い方をよくしています。

実践編

さて、DJを始めるための準備は整いました。
ただ、ここからすぐにDJをするとなっても、何から手をつければいいのかわからない方もいらっしゃると思います。

実践編では、DJを始めるうえで必要なソフト内での曲のセッティング、曲を繋ぐミックスの基本的な手法、ミックスのコツなどのトピックを中心に解説していきます。

良いDJは良い下ごしらえから。Exportモードを使いこなそう

rekordboxを開いて、ダウンロードした曲をドラッグアンドドロップすると曲が読み込まれますが、これだけでDJをするのは正直かなり難しいです。

何が難しいか:
・どの曲とどの曲を繋げばいいかわからず、次の曲を探すのに時間が掛かってしまう
・曲を読み込んでも、再生したいポイントを見つけるのに時間がかかる
大きく分けると、これらの問題がまず立ちはだかってくるかなと思います。
この問題を解決するために使用するrekordboxの機能が、Exportモードです。

このモードは楽曲管理に特化したモードで、曲に対して色々な情報を付加することができます。このモードを使いこなして事前に楽曲の下ごしらえをしておきましょう。
実践編で解説する楽曲管理関連の話は、全てExportモードの機能を使用することを前提に進めていきたいと思います。

RekordboxのExportモード(左上のプルダウンから選択できる)

Hot Cueを設定しよう

Hot Cueとは、分かりやすく言うと曲に目印をつけることができる機能です。一度設定しておくと、曲を読み込んだ時に素早く流したいポイントから再生することができます。

Hot Cueを設定しておくだけで選曲、ミックスの自由度が桁違いに向上するので、絶対にやっておきたい設定です。
ここでは、僕がHot Cueを設定する時に意識しているポイントについて説明しようと思います。

・Hot Cueの色を変えて、色ごとに役割を決める
 EDMなどのダンスミュージックは基本的に曲の構成が決まっており、
 - イントロ
 - ブレイク (Aメロ、Bメロ)
 - ビルドアップ (ドロップ8小節前から始まることの多い、盛り上がりの部 
 分) 
 - ドロップ (サビ)
 - アウトロ
 のように構成されている場合が多いです。
 この各パートの始めのビートにHot Cueをつけておくと、素早く自分の
 再生したいポイントからミックスすることができます。
 僕は、この構成の中でも特に
 - イントロ (House系のみ、ブレイクの8小節前)
 - ブレイク (EDM系、最初のビートではなくボーカルが入るところ)
 - ドロップ
 - アウトロ
 の最初のビートにHot Cueを設定しています。

 具体例を挙げてみましょう。
 1. House系の楽曲の場合:

House系の楽曲でのHot Cue設定例

 A:イントロ (ブレイクの8小節前)
 B:ドロップ
 C:アウトロ
 のように設定しています。画像のように色分けをしておくと、視覚的にも
 わかりやすくなり、咄嗟の場面でHot Cueを押し間違えるといったミスを
 減らすことができます。

 2. EDM系の楽曲の場合:

EDM系の楽曲でのHot Cue設定例

 A:ブレイク (メロディ or ボーカルが始まる箇所)
 B:ドロップ
 C:アウトロ
 Houseとは異なる点が、Aの設定です。EDMの場合はAの設定位置が曲によ
 って異なるので、Aを押したところからメロディ or ボーカルが始まる位置
 に設定しておくと、スムーズにミックスを行うことができます。

イントロ終わりではなく、メロディ or ボーカルが始まるところをHot Cueに設定するのがポイント

 Hot Cueの設定はキーボードの1,2,3,4を押すと設定できます。(削除はAltと
 同時押しだったような気がします) かなり面倒な作業ですが、ショートカ
 ットを使用して効率化しましょう。(小節間の移動は下の画像の真ん中のと
 ころを「8bars」に設定し、矢印キーで簡単に移動することができます)

8barsに設定しておくと、矢印キー1回で8小節移動することができる

・Hot Cueは何種類も設定しない
 僕は、Hot Cueを設定するのは基本的に1曲あたり3つと決めています。
 むやみやたらに設定することで起きうる混乱を防ぐためと、現場で古い機
 材を使用する場合に備えるためです。

    僕がHot Cueを3つしか設定しないのは、CDJの旧機種であるCDJ-2000で.
    使用できるHot Cueが3つしかないためです。今はかなり機材も新しくなっ
    てきて、こういった機材でDJプレイするのは珍しくなってきていますが、
    Hot Cueは必要最小限が良いと思います。

CDJ2000には、Hot Cueのボタンが3つしか設定されていない


 設定したとしても、極力4つまでに押さえておくとよいでしょう。(今も広
 く現場で使用されているCDJ2000nxs2はHot Cueが4つのため→厳密には8
 つまで使用できるが、5-8個目のHot Cueを使用するのは追加操作が必要で
 煩雑になるため、基本的には使用しない方が良いと思います)

最初から知っておきたかった、Memory Cueの使い方

続いて、Hot Cueと同じくらい大切なMemory Cueについて説明します。
Memory CueもHot Cueと同じく楽曲内の特定のポイントを記録しておくものですが、

Hot Cue:設定したポイントに瞬時にジャンプできる
Memory Cue:設定したポイントを参照するためのマーカーのようなもの

というように、少し目的が異なります。

Memory Cueを設定しておくと、曲の構造を視覚的に、瞬時に理解することができるため、ミックスする時に「イントロはここで終わって…ドロップはどれぐらいの長さで…」みたいなことを考えずに済むので、結果的にDJのパフォーマンス精度の向上につながります。

Memory Cueに関しても、具体例を使って確認してみましょう。

Memory Cueは、波形の上にある赤色の逆三角形をしたものです。
設定方法については、僕の設定の仕方を先に説明しておきます。

・イントロ、アウトロは16小節ごとに設定(基準を決めておくことで、視覚的に何小節あるのか把握できるため)
・ドロップは最初のビート、それ以降は16小節ごとに設定(イントロ、アウトロと同様にドロップの長さを把握するのに役立ちます)
基本はこの2つの方針で設定しています。

(上) Memory Cueを設定する前
(下) Memory Cueを設定した後

設定する前、設定した後の曲のプレビューを見てみると、かなり視覚的に全体の構成が把握しやすくなっていることがお分かりいただけるかと思いま
す。

Memory Cueはジョグの右上にあるcallというボタンを使用することで、今いるCueの位置から左右に移動することができ、呼び出したMemory Cueは自動的にCueポイントに設定されるので、Cueボタン(ジョグの左下にあるStartボタンの上にあるボタン)を押すと、呼び出したMemory Cueの位置から再生を開始することができます。

ミックスを開始する時の位置をMemory Cueを使って瞬時に移動できるので、Houseなどのイントロ、アウトロが長い構成の曲でDJする際にはぜひ設定しておくようにしましょう。

まとめ

Part 1では、DJを始めるための最低限のセットアップ、また楽曲の下ごしらえの基本であるCueの各種設定について解説しました。

Part 2ではミックスの仕方について、自分の経験をもとに詳しく解説したいと思います。

こんなことが気になる、とかこんなことを解説してほしいというのがあればぜひ連絡いただければと思います。
みんなでこのDJ入門をより良いものにしていきましょう。

では、良いDJ Lifeを。
RYOOYA

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