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親孝行、時々、すねかじり

わたしたちは一体いつまで親に頼っていいんだろうか?という疑問。

夫のスーツのパンツが破れた。
最近少し太ったからか?と思い、いつごろ購入したものか聞いてみた。
なんと大学生時代のものだった。ちなみに夫はアラサー。
仕立てのいいものなら長く着られるとはいえ、就活を含めた期間となると話は別では…?
えらい人がどっしり構えて着るスーツは長くきれいなままだろうけど、就活のように動き回って酷使してしまったら、ねぇ。
というか、学生時代に作ったスーツって10年着る前提で作ってんのかな。

その破れたパンツ、義母なら修繕してくれるかもと思い、先日帰省したときに持って帰ってみた。
破れてたのはお尻のポケット付近。
わたしには技術的にも修繕できないし、まぁ寿命ではって思ってた。
なので、なんというか、夫が捨てたくなさそうだったから、義母に引導を渡してもらおうという下心かあった。修繕できたら、それはそれでラッキーだし。

パンツを見た義母は「うーん、とりあえず預かるわ」と受け取ってくれた。

数日後に「やっぱりあれは無理ね」と夫に連絡があったそうだ。
でしょうねと思って、わたしの中では終了していた。
が、この話、続きがあった。

義理の両親が夫の職場近くに来る用事があり、夫のお昼休みに会うことにしたらしい。
またもや夏野菜をくれるとのこと。戦いが終わらない。
基本的にそれぞれの親との連絡はそれぞれが取ることにしているから、夫がご両親と会って野菜を受け取る以外は、何も聞いていなかった。

すると待ち合わせはデパートで、なんとスーツを仕立ててもらったらしい。
さらに待ち合わせにボロボロの靴で現れたために、靴まで買ってもらったそうだ。
これでお昼休みが終わった夫は、お昼ごはんを食べ損ねた。
なんか買ってデスクでこっそり食べたらいいやん。

仕事に戻る夫と別れたご両親は、野菜が重たすぎるということで、結局自宅まで届けてくれた。
まぁそりゃ大量の野菜は重たいわな。
玄関前に置いとくねと連絡がきたから、在宅している旨を伝え直接受けとることができた。そのときに靴も一緒にあずかった。

靴を渡しながら義母は言った。
「子離れできてなくてごめんなさい」と。
わたしは、これにびっくりした。
靴買ってもらえてラッキー♡と思っていたから。
それに夫と一緒に選んだわけで、要らないものを勝手にくれたわけじゃない。
おかあさん、わたしめっちゃうれしいです!と全力で伝えた。

でもしばらくしてから、あれ?これってわたしが嫁として恥ずべきことなのか…?っていう疑問も浮かんできた。
夫の靴が汚いまま放置してごめんなさい、と。
えー、でもそれもなんだかな。
大人なんだから靴くらい自分できれいにしたらよろしいやん。
わたし実家にいるときはお父さんに靴磨いてもらってたよ。(最低)

ちなみにスーツを買った話は帰ってきた夫から聞いた。
靴だけじゃなかったんかい。
待ち合わせがデパートで、スーツを仕立ててもらう予定だと言わなかったのは、夫としても親に甘えすぎているといううしろめたさがあったからっぽい。


いやぁ、わからん。
みんなそれぞれちがうんだろうけど、わたしの返事は義理の両親にとって正解だったんだろうか。
頼ることが親孝行になることもあるけど、それって頼る側が言っちゃあおしまいよ、のやつでは?
お客様は神様と自ら言う客がクソであるように。




あぁ、どうやってゴーヤ食べよう。



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