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【オランダ旅行記】

目標であった47都道府県制覇を達成し、そろそろ海外にも行きたいと思ってた矢先、友達との卒業旅行で、添乗員付きのヨーロッパ周遊ツアーに参加することが決まった。

そして、先日、オランダ・ベルギー・フランスの3カ国を周遊してきた。最初は、鼻水や鼻詰まりが酷く、飛行機での離着陸の度に耳がおかしくなり、「本当に最後まで旅行できるのか?」と思うくらいの状況であったが、どんどん回復していき、何とか無事に旅を終えることが出来た。

このヨーロッパ旅行中に思ったことや感想を、忘れないうちに、ここに記しておく。


Day1


①スキポールアムステルダム空港

空港

初めての異国の地は、オランダのスキポール空港だった。(厳密に言うならば、乗り継ぎを行ったイスタンブールだが、出国してないので、自分の中ではカウントしてない)

正直、空港はどこもそんなに変わらないので、海外に来たという実感は、あまり湧かなかった。そして、空港からリムジンバスでホテルに向かったのだが、その時も実感はなかった。なぜなら、雰囲気が北海道の新千歳空港付近に似ていると感じたからである。

なだらかな直線道路、ひんやりとした空気、北国に見られる植栽、、直感的な感覚で、北海道みたいだなぁというのがオランダの第一印象であった。

この日は1日中移動で疲れたので、ホテルで早々と眠りにつき、次の日に備えた。


Day2


②アムステルダム

海外に来たという実感が沸いたのは、この日であった。1日目は、空港に着いたのが夜で、景色をあまり見れなかったために、北海道みたいだなぁという漠然な印象で終わってしまった。

しかしこの日、アムステルダム市内中心部をバスで通ると、「これがヨーロッパか!」と衝撃を受けた。

衝撃を受けた場所付近

そして、また別の印象を持った。「ハウステンボスやん!!」

正直、ハウステンボスがオランダをどこまで追求しているのか、疑いの目があったのだが、本場を訪れて、「相当研究したんだな」ということがよく分かった。

ハウステンボス

この赤褐色の建物しかり、張り巡らされた運河しかり、レンガで敷き詰められた道しかり。
ハウステンボスは強い信念を持って、オランダ、その中でも特にアムステルダムを緻密に模倣したんだなということがよく分かった。

話が逸れたが、アムステルダムではダイヤモンド工房を訪れた後、運河クルーズに乗船し、その後は休まず、5時間近くひたすら散策した。
何とこの日は15キロ近く歩き、体力を大きく消耗した。
(この旅でこれ以上歩く日がまさかあるとは、、)

基本的にこの旅行では、朝食バイキングでドカ食いして昼食を抜き、日中はなるべく散策に当てて、夜は持参してきたカップ麺を食べ、21時には寝るという生活スタイルであったが、そのスタイルはこの日に確立された。

アムステルダム市内の散策では、アムステルダム国立美術館→アンネフランクの家→ダム広場→アムステルダム中央駅→飾り窓付近→アムステルダム国立美術館の順に散策した。

普通であれば、アムステルダム国立美術館は、中に入るべきなのだろうが、あまり美術品には興味が無いため、(この後改心)今回はスルーした。また、アンネフランクの家も改装中であったため、スルーした。(今思えば、行っとけば良かった)

アムステルダム国立美術館

その中で、最も感動した箇所は、アムステルダム国立美術館→アンネフランクの家までの散歩道であった。

およそ20分くらいの道中ではあったが、至る場所にある運河や、オランダらしい建築物を沢山見ることができ、通行人もまばらであったことから、ゆっくりアムステルダムらしい景色を楽しむことが出来た。

張り巡らされた運河
NADIA HOTEL

その後の散策ももちろん感動したが、徐々に通行人が増えてきて、雑多になり風情をあまり感じられなかったため、1番最初に散策をした箇所が最も感動した。

鳥だらけのダム広場
アムステルダム中央駅

そして、アムステルダム中央駅を通って、かねがね注目していた飾り窓付近を散策した。この近辺は、いわゆる歓楽街であるが、日本で例えるならば、飛田新地のような場所である。

ヨーロッパでは、どのように歓楽街を形成しているか興味深かったため、散策することにした。

飾り窓付近は、昼間ということはあるが、思っていたよりも治安は悪くなく、いかがわしい雰囲気もあまり感じられなかった。

おそらくヨーロッパでは、ネオンのような装飾を嫌う傾向にあるため、歓楽街でも、東アジアにありがちな派手な装飾は施さないのだろうと推察した。

また、飛田新地では、嬢からの強い勧誘を受けるが、飾り窓では全く勧誘はなかった。というよりも、昼間だからなのか、そもそも嬢があまりいなかったため、夜になるとまた違う一面があるのかもしれない。

飾り窓では、飛田新地とは違い、客が偉いのではなく、あくまでも嬢が客を選べるシステムになっているようであり、そんなところでも面白さを感じた。

しかし、所々で薬物(オランダでは合法)を売っているcoffee shopがあり、ヤバそうな人もちらほらいたので、1人で行くには勇気のいる場所でもあるなと感じた。

また、オランダは比較的治安が良いため、身の危険はあまり感じなかったが、南下すると治安が悪くなると聞いていたので、ベルギーやフランスの歓楽街には安易に近づかないようにしようと決めた。

飾り窓付近

飾り窓付近を通り、スタート地点のオランダ国立美術館へと戻った。この時には疲労困憊であったため、まだ夕方ではあったが、早々バスに乗り、ホテルに戻った。

途中、停留所で降りようとしたら、運転手が私たちに気がつかず、いきなり出発してしまい、引き返す事態となる軽いハプニングはあったが、何とかホテルに戻ることができ、2日目が終わった。
(これがトラウマとなり、これ以降公共バスは1回も乗っていない)
(オランダのバス、かっ飛ばし過ぎでは?)

Day3

朝ごはん

こんな感じのご飯を毎朝3周くらいしてドカ食い。。基本的にチーズ、サラダ(ドレッシング無い)、ハム、スクランブルエッグ、パン、フルーツの6種。これを毎朝食べていた。最後は飽きてしまい、日本食が恋しかった。。

何故かヨーロッパのホテルでは、スプーンだけテーブルに置いておらず、毎回取りに行く必要があって、ちょっとめんどくさかった。。あと林檎とか、キウイフルーツがそのまま置いてあって、驚いた。

③ザーンセスカンス

この街は、風車で有名な街である。空港から近いため、乗り継ぎ客が大勢訪れる場所らしい。

この日は、残念ながら霧がかっており、眺望はイマイチであった。しかし、この景色もオランダらしくて、それはそれで良かった。添乗員さんから、基本的にオランダの冬は、どんよりとした天気で、晴れる方が珍しいということを教えてもらった。

これに関しては、日本海側のいつもどんよりした天気と一致しているなと感じた。あとは、天気がイマイチで激寒にも関わらず、自転車通学の生徒が本当に多くてビビった。。

ザーンセスカンスの風車

④デン・ハーグ

この地名を聞いた時、福岡ソフトバンクホークスに所属していたバンデンハークを思い出した。彼は、日本記録を作ったピッチャーで、そういえばオランダ出身だった。。何かこの地名と関係あるのか。。ちなみに彼は、ちょうど今年のホークスの春季キャンプを訪れていたらしく、元気な姿を見せていた。

さて、アムステルダムを歩いてる時、首都にも関わらず、官公庁や政府機関、オフィスなどが見つからず、一体どこにあるのだろうと疑問に感じていたが、それらはこの地、デン・ハーグに集結していることが分かった。

高層オフィス群もあれば、昔ながらの建物もあり、どちらも半々くらいの比率で建っていた。日本ではあまり見られない光景のため、感動した。

デン・ハーグの街並み

正直、デン・ハーグ以降、全く下調べをしない状態で訪れたため、ツアーの旅程に従うがままに行動していた。

そんな中で、デン・ハーグではマウリッツハイス美術館に訪れた。何があるか全く知らない状況で入ったが、なんとあの有名な、
フェルメールの「耳飾りの少女」がいるではないか!!

耳飾りの少女

美術を全く知らない私でも、この少女の絵は知っており、そこまで有名でもない(有名だったらすいません)美術館に、こんな貴重な絵が隠れているんだと驚いた。

そして今まで、あまり美術に興味を持ったことが無かったが、意外と西洋画は好きかもしれないということに気づき、自分の新たな一面を知ることができた。

また、絵だけではなく、美術館の内装であったり、美術館の歴史に目を向けると、より面白いということも分かった。

ここで、パリでは絶対ルーブル美術館に行こう!と決めた。

帰り際、センスのいい落書きを見つけた。
世界どこでも、アホのやつっているんだなぁと、ほっこりした気持ちになった。

落書き

デン・ハーグでの観光をもって、オランダ旅行は終了。次の都市は、ベルギーであった。あっけなく国境を超え、「こんな簡単に入れちゃうんだ!」とびっくり。ベルギーでも、色々な発見があった。

オランダで気づいたこと

・行き交う人が白人だらけ

ベルギーやフランスでは黒人を多く見たが、オランダでは黒人を見ることがほとんどなかった気がする。

・香水文化

行き交う人のほとんどが香水をつけており、すれ違う度に、新宿ルミネを彷彿とさせるような香りを感じた。

・自転車の多さ

オランダでは自転車専用レーンが設置されていて、(ベルギーでもフランスでも設置されていた)多数の自転車が行き交っていた。

道を横切る時、車にも自転車にも注意を払う必要がある上、右側通行であるために、最初は全く慣れなかった。

また、日本とは違い、法律上では歩行者が最も弱い存在であることも知り、カルチャーショックであった。

・デルフト陶器、有田焼とかに似てない??

オランダではデルフト陶器という焼き物が有名である。これを売っている店があったのだが、「長崎でよく見た焼き物にそっくり!」と感じた。

デルフト陶器は、中国磁器に影響を受けたということであるが、有田焼も中国磁器に影響を受けたらしく、ルーツが全く同じであった。

また、有田焼もデルフト陶器も同じ時期に発展していったらしいが、これはもしかして江戸幕府とオランダの貿易も関係しているのでは?などといった空想を広げていき、ロマンを感じた。
(調べたけど相互関係はあんま無さそう😅)

これこそ旅行の意味だよなぁと思いながら、勝手に1人で悦に浸っていた。。

・何となく雰囲気が質素

ベルギーやフランスよりは建物が質素だと感じた。これは多分、オランダがプロテスタントであることが関係していると考えられる。

また、質素な文化があるからこそ、倹約が美徳であった江戸幕府とも上手く付き合うことができたのではないか、と推察した。

まとめ

オランダにて、「ヨーロッパ」を初めて体感することが出来た。雰囲気も穏やかで、治安も悪くなかったので、非常に過ごしやすかった。めっちゃ寒くて天気も悪かったのは残念だったけどね。
また機会があればぜひ訪れたい。
次回はベルギー編!

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