地方大学生のぼやき#29「最近観たもの読んだもの②」
前回に引き続き夏季休業中に観た映画の紹介を僕のあっさい感想とともに紹介していきます!
④「恋する惑星」(1994)
1994年公開の香港映画。監督はウォン・カーウァイ。
最近まで、ウォンカーウァイ監督作品が4Kになってリバイバル上映されていました。
物語は二部構成になってて、それぞれのパートに登場する男女の恋愛模様を描いています。とは言っても、ラブロマンスでもないし男女のイチャラブものでもない。
でもとりあえず彼らは間違いなく恋愛の渦中にいて、時には暴走して理解の範疇を超えた行動をとってしまうがその気持ちは何よりも本物で美しい。
観終わった後は、爽快感に近い感覚を覚えます。
あと映画観賞後に劇場を出て、作品の余韻でいつも歩いている見慣れた風景が違うように感じられたら、その作品は「良い作品」だと僕は勝手に思っています。この作品は、そう思える作品でした。
また主題歌の「夢中人」を聴くと映画を観に行ったあの夏の日のことを思い出します。
この作品を観ようと思ったきっかけは、映画館の上映一覧を見ていたら、「恋する惑星」というタイトルに惹かれたからです。「恋する惑星」。秀逸なタイトル。
夏に観ることができて良かった!
追記:この映画は何よりフェイ・ウォンが魅力的です。可愛い。笑
⑤「天使の涙」(1995)
こちらもウォン・カーウァイ監督の香港映画。
こちらの作品では男女5人の恋愛模様を描いています。ですが、物語に爽快感と前向きさを感じることができた「恋する惑星」とは違い、「天使の涙」はその恋は実りません。
前回よりもほろ苦いビターでロマンティックな雰囲気の作品です。
この映画の魅力は何より出演されてる俳優の方々が、美しくて格好いい。魅力が止まりません。
特に前作の「恋する惑星」にも出演されていた金城武と、ミッシェル・リー。
ミッシェル・リーはこの作品で初めて知ったのですが、とてつもなくお綺麗な方でビビりました。金城武は安定のカッコよさ。あんな男になりたいもんです。
恋は実らないと述べたのですが、物語の最後は希望のあるものになっており、物語のその後を観たいと思わせてくれました。
「恋する惑星」の時も思ったのですが、90年代当時の香港の雑多でネオンサインが輝く退廃的な雰囲気は、最高にカッコ良くておしゃれで自由を感じる。
当時の香港はイギリスの統治下に置かれていて返還前なんですよね。
現在では街の様子もすっかり変わってるんだろうなと思うと、少し寂しいです。
「恋する惑星」はお昼時に観賞したのですが、「天使の涙」は夜に観賞しました。この作品は基本的に夜が舞台の物語なので、おかげでまた上映後の余韻が抜けず見慣れた夜の街もまた違うように僕の目には映りました。
ウォン・カーウァイ作品2作品を紹介させていただきました。
どちらの作品も映像、音楽、キャスト、演出どの要素も美しく魅力的です。映画に酔いしれるってこういうことなんですね。
書き忘れていたのですが、どちらの作品も印象的なセリフやキーワードが多いです。
「一万年愛す」
「その時彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」
「ここに来たらこのコインを渡してくれ。番号は1818だ。」
「女は水でできている、、、僕は始めて恋をした。」
などなど。
その意味は是非作品をご覧になって確認してください!
では、今回はこの辺で。ばいちゃ。