祖父が亡くなりまして。
コロナ禍のなか、この1年実家に帰らない選択をしてきました。
仕事柄、そうしました。
いろいろ感じる方がいるし、高齢の祖父に会うことに抵抗がありました。
(例年だったら4月、8月、11月に帰ります)
祖父母や、父母が亡くなったとき、ひとは「花嫁姿をみせてあげたかった」「孫を見せてあげたかった」と後悔の言葉を口にします。
正直、わたしはあまりそういうことを思いません。
人生の選択のタイミングは、誰かのために決めるものではありません。
冷たいと思われるかもしれないけど、そういうにんげんです。
ただ今回ばかりは、こんな世の中じゃなかったらと思ってしまいます。
どうしても泣けてきます。
人前で感情をみだすタイプではないので、平然をよそおってしまうけど、帰りのバスのなかでぼろぼろ泣きました。
小さな自治体だけど政治家だった。国士だった。
誰よりも国を憂いて、想っていた。
そんな祖父をとても尊敬しているし、わたしの思想の基盤には常に祖父がいます。
祖父の孫に生まれてよかった。
祖父の歴史観、宗教観のもとで育ってよかった。
心の底からそう思います。
一つの時代が終った感じがする。
大正に生まれ、ほぼ1世紀生きたってすごい。
2日間のしごとを終え、これからまた地元へ帰ります。
祖父と対面した帰りのバスのなかでこれを書き、アップするか悩んだけど記しておきます。