看護の概念化シート
こんばんは。
研修の事前課題とか、本当はめんどくさいなと思っているのですが、
なんとか、無理なくやりたい!
そう考えると、noteに書いていくことが一番やりやすいことに気づいたため
今回は小難しい、看護の概念化をしていこうと思います。
①忘れられない場面 気になっている場面
いろんな看護をしてきているが、印象に残っていても全体を覚えていないことがあるので、記憶に新しい場面について書くことにしよう。
先日こちらでも紹介した事例。
イレウス(腸閉塞)のOPEを受けた患者、OPE後2日目の夜勤で担当した。
夕方の検温時、「ガスは出てない。吐き気はしない。傷の痛みは大丈夫。」と答えていた患者さん。
客観的評価としては、腹部膨満は認め、腸ぜん動音は聴取できる。患者さんとのやりとりの中では、笑顔も見られ、強い苦痛を感じていない印象を受けた。
夜中、3時頃ナースコールで訪室。
「なんか、気持ちが悪くて眠れない。」
観察をすると、腹部膨満が心窩部まで広がり、明らかに悪化している所見が見られた。
腸のぜん動音も弱かったし、このままではもっと悪化、嘔吐や本人の苦痛は増大すると考えたため、指示にある制吐剤の使用をすることにした。
30分ほど経過した後、状態を観察しにいく。
状態は変わらない様子。
指示のない減圧処置は看護師ではできない。
これは、動いて腸ぜん動を促すしかないと考えた。
患者のこれまでの生活背景も夕方の検温で情報収集していた。
普段からウォーキングの習慣があり、歩行することが良い効果の知識を持っているし、歩行に対する嫌悪感はないことはわかっていた。
だから、
「これは動くしかないから、どうですか?歩けますか?ちょっとこんな時間ですが、歩きましょう。今できることはそれしかないから、頑張れますか。」
そのように説明をすると、患者は納得され、起き上がってくれた。
3時過ぎ、2人でナースステーションの周りを2周する。
再び、ベッドに戻ると30分から1時間後にナースコールがある。排便があったとのこと。
腹部膨満はまだあるが、さっきよりは腹壁がソフトになっている。
とりあえずは、朝までこのまま経過をみても良さそだ。
そのように患者に伝えた。
②なぜ、記憶していたのか?
離床することの良い効果を根拠がある看護として実践した事例だったから。
症状があれば、薬を頼ることをいつも第一選択として選択するが、効かなかった時、その後もまた薬に頼るのか?それとも、看護として何かできないか?を十分に考え行動した事例であったから。
術後1日目の患者さんの術後の「吐き気」という症状に対する看護という大きな括りで患者を捉えがちの中、この事例に関しては、その時の状態を捉えるために、身体的側面だけでなく、生活背景や心理面もしっかりと捉え、考察し、導き出した最適解だったから。
患者の苦痛を軽減することができたが、もしかすると患者に歩くという負担をかけただけで、症状は変わらない可能性だってあったから。
ワタシはこれが良いと思い実践したが、他にも方法はあったかもしれないと思ったから。
早期に主治医に報告をし、指示を伺わなければいけないことなのか、朝まで待ってもよかったのか、判断に困った事例であったから。
経験が長くなってきているため、こうすれば良くなるんじゃないかな?と自己判断をしがちだと反省したところがあるから。
上記のように様々なことを考え実践した結果、患者さんの苦痛が軽減し、笑顔が見られたことが印象的だったから。
③ワタシがこだわる看護の領域 ワタシがこだわること
・根拠のある看護
・患者目線に立ち、症状を捉える姿勢を大切にしていること
・人間関係を築き上げるために、カルテからの情報に捉われすぎず、実際のコミュニケーションの中から、情報収集をすることを欠かさないこと
・看護の力で患者さんを笑顔にしたいと思っていること
④見えてきたことは? これからどのように考えていくのか
経験知での判断が多くなってきている。周りのスタッフからの意見や周りのスタッフへの教育面でコミュニケーションができていない面が見えている。
実は、ほとんどメンバーをしなくなってきているため、他の後輩スタッフの方が情報を持っていたりすることもあることを忘れている。
ワタシが考えるポジティブな面とネガティブな面があり、いつもポジティブに進んでしまうところがある。
行動した後に、ネガティブな面を反省することが多い。
行動の前に、ネガティブも捉えてから総合的に考え、行動に繋げていくことが、より良い看護に繋がるのかもしれない。
⑤ワタシの大切にしている看護
経験知を過信し、猪突猛進で進むのではなく、一旦立ち止まり考える時間を作り思考する。
周りの意見を取り入れることもあるし、思考を表出することが後輩教育に繋がる可能性だってあることを忘れずに。
一息ついて、患者さん目線を思考しよう!
とりあえず、こんな感じにしておこう。
では。