映画感想 『ターミネーター2』
私が今まで観てきたことがある映画の中で一番完成度が高いのが本作だと思っています。勿論、個人の主観でしかありませんので、異論、反論はあるかと思います。
完成度が高いと思う理由は、展開のテンポの良さと緩急の付け方のバランス感覚が抜群、キャラクター造形の秀逸さ、キャラクター同士の関連性・連携性の素晴らしさ、ラストの余韻と未来を感じさせる締め方、といったところです。簡単に言えば、飽きさせない工夫が随所に散りばめられているということです。
公開当時、友人と鑑賞したのですが、私は普段からお腹が弱く、その日も少しお腹の調子が悪い状態で鑑賞に突入したのですが、鑑賞中はそれをすっかり忘れるくらいに映画に集中していました。鑑賞後はすぐにお腹の調子が悪いことを思い出し、トイレに直行しましたが(笑)。こんな経験は後にも先にもこのときだけです。
前作で完全な悪役だったアーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターを、プログラミングされたロボットということを利用して今度は善側(人類側)に配置するという発想の転換には驚かされました。
また、エドワード・ファーロングのこの当時にしか出せなかったであろう魅力を映画の中に十二分に封じ込めるという手腕も素晴らしかったと思います。
個人的には前作の『ターミネーター』の方が好みなのは内緒です。だって、マイケル・ビーン演じる主人公のカイル・リースが格好良いんだもの。(今までの力説はなんだったんだw)