映画感想 『国境ナイトクルージング』
新宿ピカデリーにて鑑賞
メインの三人の核心に触れるようで触れない描き方が変化球過ぎて、かなり観る人を選ぶというか、好みかそうでないかで評価はかなり割れそうな映画と言いますか、ある意味予想どおりというか、観客に対して投げられたボールを観客がどう受け止めるかで評価が大きく異なる映画かなと思いました。作品の質が高いとは言えないけど、私は好み、かな。
まぁ、大きな出来事は何も起こりませんし(指名手配犯の描写って何やってんw)、映画としての結末というか顛末も詳細には描かれません。それを投げっぱなしジャーマンと捉えるか、観客に余韻を残した終わり方と捉えるのか。個人的には映画はある程度の答えは必要だと思っていますので、投げっぱなしジャーマンだなとは思いました。
メインの三人が今いる場所は自分がいたい場所でもいるべき場所でもなく、ということを三人の交流を描くことで表現しているとは思いますが、ちょっと説明不足過ぎる部分も多いかな。
綺麗な風景と、登場人物が銀幕の中の世界で生きていると感じられるだけで、映画になるんだなとは思いました。
邦題が弄り回されていて、ここは原題の方が映画の内容にしっくりきていると思います。(って、そりゃそうかw)