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映画感想 『犯罪都市 NO WAY OUT』

 「マ・ドンソク、春のフック祭り」と言いたいような、どこかのパン祭りのようなキャッチコピーが相応しい映画でした。マ・ドンソクのフック(殴り方の種類)を堪能するための映画と言っても過言ではありません。これまで以上に超人になってますよ。

 前作以上に外連味に振った映画ですが、マ・ドンソクが演じるこのキャラでシリーズ化していくのなら、このテイストが合っているのではないかと思います。本作が出来上がったことで、一作目、二作目の少しどんよりした雰囲気があったお話も活きてくるような、シリーズ作として重要な楔を打ったような映画に思えました。

 青木崇高さんの弾けっぷりもいいのですが、マ・ドンソクと汚職刑事のキャラのインパクトの大きさや、登場が中盤からということもあって、ちょっと押されてしまっていたかなーと。個人的にはもう少しキレて暴れていただきたかったですね。

 また、青木崇高さんの側近の二人が結構強くて、そこは一作目オマージュっぽいところもあってよかったですが、その二人もキレキャラで結果的に青木崇高さんの目立ちが弱くなったという諸刃の剣でもあったと思います。

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