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思うこと:大阪・日本橋(ポンバシ)の変遷
※注意
ポンバシという街に係る考察等ではありません。データ等に基づいたものではなく、私の個人的な体験や印象でのお話であることはご了承ください。また、街の変化について否定的な意見を述べるものでもありません。
秋葉原(通称:アキバ)が昔のオタクの街というイメージからはかなり変わっているという情報はよく目にしますが、では西のアキバと言われた大阪の日本橋(通称:ポンバシ)はどうなんかなというのを、自分の記憶と印象でしかないですが、少し書いてみます。
ポンバシもこれまで幾つもの変遷を重ねてきています。当初は電子部品等のパーツ街→白物家電主流の電気街→総合的な電気街→パソコン関係主流の電気街→オタクが主流の街といった感じでしょうか。(実際にこの流れかどうかは分かりません。あくまでも私の印象としての流れです。)
私が実際にポンバシを知った(認識した)頃は総合的な電気街という印象のときで、電化製品を安く買うにはポンバシという刷り込みが大阪民にはあった時代だと思います。
今はもうないでしょうけど、店頭価格から店員さんと交渉して値切るというのも、ポンバシのお店なら許されるという共通認識があったような時代です。(80年代後半から90年代初頭の頃。)
私はポンバシで約2年ほどかな、働いていた時期があります。90年代後半から2000年前後の頃で、当時はパソコン関係主流の電気街という印象が強く、私もよくパソコン関係のお店を覗いたりしていました。時代的にはWindows95発売により一家に一台パソコンが普及していくなかで、インターネット接続も一般的に普及していくといった頃でした。
ポンバシの街としての印象が大きく変わったというか、街としての方向性というか、これまでの電気街としての枠組みを解体しようとしているなと感じ始めたのが2010年前後の頃かと記憶しています。
それまでは、例え家電製品全般からパソコン関係やオタク関係に主流(メイン)が移ったとしても、「電気街」という街の大枠の中での変化という印象だったのが(プロレス団体的に言うとエース選手の交代という感じでしょうか)、2010年前後の頃からの変化はその「電気街」という大枠すら取っ払っての変化が起きているなと私には映りました。空気感が変わったというか。
理由は様々で、これという一つの大きな原因はないと思います。複数の要因が重なっての結果でしょう。
変化の大きなキッカケとしてはメイド喫茶の進出、家電量販店のポンバシ以外での出店(梅ヨドは2001年開業ですが、キタとミナミという少し離れた場所にあり、売上的な影響はあったかもしれませんが、街の雰囲気的な部分での影響はさしてなかったと記憶しています。)の増加、ネット通販の隆盛といったものでしょうか。
それと、街としての魅力に惹かれた普段ポンバシに訪れない人達の来訪(所謂観光客、国内や海外に関わらず)に併せて(意識して)街づくりをしていった結果、従来の魅力を失っていったというのが大まかな流れでしょうか。
メイド喫茶によって元々ポンバシに行く用事がなかった人が来る機会が増え、元々の電気製品購買層がポンバシ以外での家電量販店に行ったり、ネット通販で買ったりでポンバシに来なくなったりと、人の入れ替えが徐々に行われていったように思えます。
電化製品やパソコン関係のみが目的の人はポンバシを去っていき、オタク関係の人が残り、それが主流ではなく単独の層となることで「電気街」という性質というか役割そのものの変化を促され、それに併せた街づくりをした結果、従来の魅力はなんだったのかなと見失うことになったのかなと邪推します。
あ、魅力を失ったとかは言い過ぎですね。魅力が変化していったということですね。
2010年前後と言えばiPhoneをはじめとした携帯電話からスマートフォンへと移り変わる時期にも重なります。これも個人的にはボディブローのような影響があったのではないかなと思います。
私自身は街が変化していくことについては否定的ではありません。勿論、見慣れた街、親しんだ街が変わっていく寂しさはありますし、それが自分の好きな方向でないときは悲しみもあります。でも、ポンバシだって電気街として定着してもからも上記のように変遷はあったわけですし。
電気街以前からポンバシに住んでいる人は電気街になったのを喜んだ人もいれば、苦々しく思った人もいるでしょう。主流が家電製品からパソコン関係に変わったときにも同様の人はいたでしょう。
もう私は住んでいる場所が遠く離れたためにポンバシを訪れることはないかもしれませんが、魅力的な街であってほしいなという願いはあります。かつては好きな街だっただけに。