映画感想 『THE BATMAN-ザ・バットマンー』
雰囲気や展開は大人向けのハードなものですが、登場人物を幼く描いているためか、かなりチグハグした映画になってしまっているなという感想です。
中弛みというか、最初から弛んでいるというか、単に尺が長いだけになってしまって、バットマンを核に描きたいのか、群像劇的に描きたいのかという焦点が定まらず、フラフラしているだけになってしまっていたと感じました。
こういう作風での賞味期限が切れたというか、飽和状態になっていると私は思っていて、このような映画を誰のために作っているのかなと疑問に思いましたが、結構評判はよかったようですね。そうなんか、うーん。個人的には当初の予定どおりベン・アフレック版のまま推し進めてほしかったかな。
スーパーヒーローのバットマンということではなく、装備が充実な自警団というレベルになっていて、そこが丁度不気味の谷現象っぽく私には感じられました。それがどっちつかずという感想に繋がったかな。
アクションはキレが悪く、リアリティを求めた結果だとは思いますが、映画としてそれはどうなんだろう。クリスチャン・ベールのバットマン映画と同じ欠点ですね、これは。
ロバート・パティンソンはよかった。本作には合っていると思うし、続編も作られるようなので期待はしたいです。
ゴッサム・シティには住みたくないよね(笑)。
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