映画感想 『エイリアン・インシデント エリア51壊滅』
Amazonプライムビデオにて鑑賞
ラストについてのネタバレをしていますのでご注意ください。
この規模の映画としては結構頑張っていて、100点がこの規模での最大性能を発揮している状態と仮定すれば90点程度の力は引き出していると思います。それでも、滅茶苦茶おもしろいとか、いい品質の映画になっているというわけではありませんが、頑張りは伝わるかなと観ていて思いました。
高校生が作った映画という程度の品質ですが、カット割りとかセリフはしっかりと考えられているのは感心したところです。そういう面でも映画が好きな人が作ったんだなぁと微笑ましくはなります。
俳優陣も頑張っているとは思いますし、嫌味な人間が登場しないのも潔くていいのですが、登場人物同士の連動性が群像劇風にしたことで欠けてしまったのは誤算でしょうか。
緊迫感がないのは仕方がないとしても、扉はしっかりと閉めるといった描写をしっかりと描写しておくことで少しは高めることはできたかなと思われます。そういった細かい部分なら予算規模に関係なく頑張れるポイントだとは思いますので、そこをしっかりとケアしていくという姿勢は大事です。
映画『エイリアン』をベースに色々な要素を混ぜた感じですね。エイリアンの造形も頑張っているのではないでしょうか。まぁ、チープなCG丸出しと言われえばそうですけどね。
エリア51という名の倉庫街(笑)は知的生命体が住んでいると思われる星とワームホールで繫がりかけていましたが、とうとう本格的に繋がってしまい、そこの星からエイリアンの皆さんが大挙襲来。そして、続々と屠られていく人々。ある基地に避難してきた人達がなんだかんだありつつ、全滅に向けって真っしぐら。という展開です。
ラストのオチというか、人類側の反撃で勝って終わるのは良き。人類側エンドと匂わせるラストの雰囲気もよかったですが(よくあるパターンですが)、そこから巨大エイリアンがワームホールから出現しようとしたところを戦闘機の編隊が撃退するという形で終了です。でも、人間に寄生したエイリアンもまだまだいるし、卵も産んでいたようなので結局は人類は負けるのかな……。