思うこと:ミドルヘビー級
全日本プロレスは今の日本のプロレス団体の中では比較的大型の選手が揃っている団体ですが、そこにフリーや他団体のヘビー級のプロレスラーが参戦したときに、体格の差に目がいってしまうことがあります。
現実での戦いで体格差を克服したり、体格差が影響しない戦い方は可能だとしても、プロレスという性質上、どうしても大型の選手ではない方が勝ったりすると、勝ち方にもよりますが、勝った方の選手やファンはいいとしても、巻けた方の大型選手の商品価値は下がることが多いように感じます。
プロレスには大きくヘビー級、ジュニアヘビー級という階級がありますが(団体によってはクルーザー級があったりしますが、これはジュニアヘビー級の代替として用いられることが多いように見受けます)、新たにミドルヘビー級を設けてみてはどうなのかと思いました。
階級関係なく無差別でやっている団体(DDTやGLEAT等)もありますが、全日本プロレス限定で考えた場合、GAORA TV王座を軸として展開させやすいように思えます。
例えば、芦野祥太郎選手はとてもいい選手ですが、全日本プロレス内では中途半端な立ち位置のままですし、芦野祥太郎選手をトップに持ってくるということは他の大型選手が踏み台にもなることで、大型選手が多い全日本プロレスでは悪手に思えます。(全日本プロレス内においては芦野祥太郎選手だけがよくて、他の多数の大型選手の商品価値が下がるという事態となってしまい、それを昨年のチャンピオン・カーニバルでやってしまったのではないかと私は考えています。)
そこで、ミドルヘビー級という概念でGAORA TV王座を軸とした展開やストーリーを取り入れることで、そういった層の選手達も活性化されてくるのではないでしょうか。立花誠吾選手が爆発したように。
勿論、階級に関係なく無差別の戦いも随所に取り入れながらとすれば、大型選手の商品価値も下がらずに新しい団体内ブランドを構築できるように思えます。
以前に青柳亮生選手が言っていた、ヘビー級がメインの団体でジュニアヘビー級の選手がメインイベントで試合をすることで、ヘビー級の選手に存在感で対抗して(直接の試合ではなく内容で)勝つという考え方が大事なのではないかと提案したいです。そうなれば、団体内で健全な競争が生まれ、それが激しくなれば団体の価値は上がるでしょうし、人気も安定してくるように思えます。