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Pop!_OSを使ってみた話。

こんばんは、なかのさんです。

今日は、「誰にもウケない」という理由でやめてしまっていた、Linuxに関する記事を久々に投稿します。


はじめに

私はプロフィールにも書いてあるとおり、WindowsもmacOSもLinuxも使います。で、Linuxの中ではelementary OSというディストリビューションが”推し”だったりします。

ですが、今回は「ちょっと違うディストリビューションを試してみよう!」という企画です。試用するのはHistoneさんの”推し”の、Pop!_OSです。

補足その1:Linuxとは?
Linuxとは、WindowsやmacOSと同様にOSの一つ。リーナス・トーバルズというプログラマーが開発を初めて、世界中のプログラマーたちを巻き込んで今なお進化し続けている。
補足その2:ディストリビューションとは?
WindowsやmacOSと違って、LinuxはOSの中心部分(カーネルという)にすぎず、Linux単体では動かない。デスクトップの機能を提供するソフトウェアやWebブラウザ、ファイラーなどのアプリを組み合わせて初めて、一般人が利用できるものになるのだ。そしてその組み合わせは自由なので、世界中のプログラマーたちが、自分の考える「最高のLinux環境」を作っては配布している。この「誰かが、Linuxにいろいろな機能を組み合わせて配布しているもの」のことを、ディストリビューションと呼ぶのだ。

要は、WindowsやmacOSは既製品であるのに対し、Linuxはパーツ選びもできて部品交換も可能なのだ。


ダウンロード

まずは公式Webサイトから、Pop!_OSをダウンロードします。


現在、最新版の20.10と長期サポート版の20.04 LTSが提供されています。今回は長期利用を前提とはしないので前者をチョイス。

スクリーンショット 2021-04-19 20.20.15

Pop!_OSの特徴の一つは、内臓GPU用とNVIDIA製GPU用でインストールメディアが違うこと。System76は、ほかのディストリビューションよりもNVIDIA製GPUのサポートに力を入れているそうです。ただ今回インストール先として試用するPCはIntel内蔵グラフィックス搭載なので、通常版をダウンロードしました(赤く囲った方)。


インストール

ダウンロードが終わり、USBメモリにダウンロードしたISOファイルの中身を書き込んだら、いよいよインストールに進みます。

今回インストール先に抜擢されたPCは、Lenovo ideapad 320S-13IKB。CPUがCore i5-8250U、メモリーが4GB、ストレージがNVMe SSDの256GBというスペックです。


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インストーラーはelementary OSの開発メンバーと共同で開発した独自のものです。Pop!_OSではすでに採用されていますが、elementary OSは次期メジャーリリースの6.0で採用予定です。


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デスクトップ環境はGNOMEを採用しているため、テーマや壁紙などを除けばUbuntu本家と同じに思われるかもしれません。しかし、どうやらLinuxカーネルは自社でフォークして改良したものを搭載しているらしく、こういったところにこだわりを感じます。


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そのほかUbuntu本家と違うところとしては、

・ソフトウェアセンターにelementary OSのAppCenterをフォークしたPop!_Shopが採用されている点
・debパッケージをGUIインストール・管理できるEddyというアプリが搭載されている点(これも元はelementary OS向けに開発されている)
・メーラーには軽量系のGearyが採用されている点

などが挙げられます。


Pop!_Shopには”Pop!_Picks”というセクションが用意されていて、SlackやTelegram、Visual Studio Codeなどの著名アプリが簡単にインストールできるようになっています。これはフォーク元のAppCenterにはない機能で、便利だなぁと思いました。


そのほか気に入った点

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タイリング機能が便利。タイリング機能とは、ウィンドウを自動的に並べて表示してくれる機能。タイリング機能というと、i3などのハイレベルなウィンドウマネージャーでしか使えないもの、という先入観が私にはあった。これがGNOMEでも使える!というのはかなり大きい。

必要最低限のアプリがしっかり入っている。elementary OSも必要最低限のアプリのみを標準搭載しているが、Pop!_OSもデフォルトアプリはUbuntu本家に比べて少ない。しかし、elementary OSにはないLibre Officeがあるなど、実用性を考えて厳選されている印象。


気になった点

・セットアップ画面にて、キーボードレイアウトはデフォルトでskkが選ばれている。mozcを選び直したので問題はありませんが謎です。

国際化にはそこまで力を入れていない? GNOMEアプリはちゃんと日本語化されますし、日本語入力もバッチリです。しかし、一部のPop!_OSオリジナルアプリや機能が英語のままでした。また、PPAも日本のミラーではなくアメリカ国内になっていました。

ナチュラルスクロールがデフォルトでオフ。Windows10やmacOS、elementary OSでは、ナチュラルスクロールはデフォルトでオンなので、Pop!_OSではオフになっていることに最初若干戸惑いました。これはGNOME/Ubuntu本家の挙動を継承しているだけかもしれませんが。


まとめ

今回は、前々から気になっていたLinuxディストリビューション・Pop!_OSを試してみました。正直「Ubuntu本家とほぼ同じ」と思っていたところもあったので、調べるうちにカーネルなどの細かい部分でもこだわりがあるとわかり、こういったハードウェアとのインテグレーションをしっかりサポートする点などに魅力を感じました。


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