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働き方と組織文化

「もう1つの会社に(定年まで)居続ける時代は終わった」

 そんな声が声高に聞こえ始めたのは、僕がフリーへの転身を考え始めた22017年頃からではなかったか。

”ワークライフバランス”とか「これからは自分たちで仕事を創っていく時代だ」とか。(自分が意識し始めたからそう思っているだけか・・・)

 いや、あの時は間違いなくそうだった。時は2007年

 僕が初めて裸一貫で健常者だらけの世界に飛び込むことが決まったあの冬。『電車もバスもPASMO~♪』というあの愉快なメロディーとともに、東京メトロが私鉄各線のICカード導入を伝えていた。

 これで切符を買わなくてもよくなるじゃん!と、頼れる人のいない通学に希望の光が差した。それだけで大学までの2時間もなんてことなく思えた。

 しかし今でも結局、割引を受ける時にはカードで子ども2枚の切符を買ってもらっている(大人1人分のICカードタッチだとその分割安で数円分の差額が出るため、厳密にはダメなのだ)。自分では届かないことが多いから。その度に「誰のためのPASMOやねん!」とツッコミたくなる。

(切符を買わなくていいから)

 それほど肢体不自由者にとってICカードはありがたい存在なのだ。


 それでも、僕の人生はつくづくついている(ラッキーだ)と思う。必要な時に必要な人が現れる。そんな存在に巡り会える。

 昨日は久しぶりにsoarさんの活動説明会に参加した。テーマは「働き方と組織文化」

 soarさんは言うまでもなく僕にフリーになる勇気をくれ、今でもずっと背中を押し続けてくれている大好きなメディアである。最近は説明会であっても毎回きちんと異なるテーマを設定し、リピーターやサポーターも楽しめる工夫をしているのは本当に凄い。記事はもちろんイベントなどを通していつもたくさんの良質な出会いをくれる。事実、今一緒にやっているメンバーともsoarフレンドだったりする。

 昨日も代表の工藤さんはメンバーへの愛を爆発させていた。同時に「私はほとんどメンバーの涙を見たことがある」と言っていて、参加者から絶賛の声が相次いだ。それだけ本音を分かち合える組織、泣ける職場があるというのは素晴らしい、と。同感だ。

 また、自分の取り扱い説明書を書くワークショップなるものもやっていて、soarをサポートする外部組織との連携もバッチリだ。

 おかげで今では自分も団体を持つようになった。いいところは純粋に吸収しながら、自分たちなりの組織文化を創っていきたいと思う。

 まだ道半ばだ。


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長野 僚
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