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質疑応答から生まれる対話①
先月某日、早稲田大学にて講義をする機会をいただいた。
以下は講義終了後、学生から寄せられた質問とそれに対する回答である。
※もちろんプライバシーを考慮し、名前は伏せる。一部、文言を変更する場合もある。
Q.しつけにおいて体罰はアリか?
(障害によって、児童が相手を叩く、蹴る、髪を引っ張る行為をする。親はその行為を当然指導しなければならないが、児童に当該行為の重さを感じさせるためには、ある程度の体罰を行わなければならないのではないか?将来、児童が成人になり社会的活動を送る中で当該行為を行えば犯罪行為となり相手に迷惑がかかる。それがないようにするためには、親がある程度児童に事の大きさを分からせるためにも体罰が必要になるのではないか?
A .改めて実習お疲れ様でした。とても深いテーマを持って帰ってきましたね。それこそが実体験における学びだと思います。
以下、僕の想いを記してみます。
まず、僕が大学で教育を学び始めた2007年当時から体罰は禁止事項であり、学校や施設等においてやってはいけないこととされているのは原則としてあります。また、その定義として「本人が体罰(苦痛)だと感じたら、それは体罰」であると。
ただ〇〇くんの気持ちは良く分かるし、親御さんの切実な気持ちも容易に想像がつきます。
だからこそ、大切なのは「体罰を使わずにいかに事の重要性を分かってもらうアプローチをするか」ということになります。
おそらく言語コミュニケーションが難しい方に対してね^_^めちゃくちゃ難しいけれど。(具体例に続く…)
例えば、①引っ張る・叩くなどをされた子がめちゃくちゃ嫌がっている・悲しんでいるということを絵カードで示して視覚的に訴える。
②他のストレス発散場所を提供する(思いきり走り出せる場所を提供する、ボロボロ・ぐちゃぐちゃにできる発泡スチロールや紙、サンドバッグなどを提供する)
③ ①とは逆で課題となる行為を我慢することができたらとことん褒めたり、時間を決めてその子が喜ぶことに付き合ってあげる
etc
③については当該生徒の年齢や状況に応じて、だんだんとご褒美を減らしていく等の工夫は必要かもしれないけどね!
(次回に続く)
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