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理想の車椅子を手に入れるために

僕の"足"はだいたい6〜7年でボロボロになる。

歩けないのに時に走りすぎだと怒られる。

するとタイヤの凹凸はたちまちすり減って、主人(あるじ)同様人前でスベリ続けるようになる。いらんことだけ継承するのはどの世界にもある悲しい摂理だ。

そんなわけでもうこれ以上、すり減りたくもスベリたくもないので、今日はこれから作る新車の打ち合わせに遥々工房までやってきた。

希望していた機能がすべて認められたわけではないから、どこを自腹でどこを削るか擦り合わせをするために。

我々車椅子ユーザーが車椅子を作る(作り替える)手続きは概ね、こんな流れと決まっている。

まず、①管轄の市役所(又は区役所)あるいは福祉事務所に新規(又は修理申請書)を提出する。→②製作(あるいは修理)を依頼する業者に、見積もりの作成を依頼し、管轄の行政宛に送ってもらう。→③これらの申請が適切かどうか東京都心身障害者福祉センターなど、都道府県が指定する機関にて判定を受ける。→④GOサインが出たら見積もりに基づいて製作開始(※依頼者=ユーザーはここまでくると基本的に待ち。業者さんに運命を託す)。

→⑤仮合わせ、ならびに適合判定…ユーザーの身体、ニーズに合ったものができているか、又行政の立場で言えば見積もりどおりのものができているのを、③で出向いた場所を再び訪れ最終チェックを受ける(※2度も判定を受けなければならないことを、今日知った)。記憶にないだけ?

→⑥納品…⑤で問題がなければ最後の調整をして晴れて納品となる。

(※写真は今日ではなく、初めて試乗した時の様子)


現在33歳の僕が仮に80まで生きるとすると、最大であと8度はこの工程を繰り返すことになる。電動車椅子1台あたりの耐用<乗車義務>年数は最短6年だから…

33+(6×8)=81

というわけ。

車椅子ユーザーにとっては、自分の足となる車椅子と行政支援が欠かせない。

支援を受けるための手続きについても、機会があったらまた書きますね!

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いろんな人が僕の想いを受け取って、その輪を広げていってくれています。


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長野 僚
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