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全力で取り組んで見えた景色は壮観だった〜ePARAユナイテッド アフロのぼやき

【選手全員車椅子…!】

スポーツに裏切られてきた者たちが、ゲーム画面の中でグリーンのピッチを駆け回る。俺たちでも自由にスポーツに熱狂できることを証明する戦いが今、始まる。

そんな想いをもって生まれたe-PARAユナイテッド。
全員が己の能力を信じ、仲間を生かして、勝利を目指す。

以上のメンバーでEnjoy Football!!を体現する。


出陣直前。
メンバーの多くが、決して画面に映らないスタイルなど、細部までこだわった。


身長2m!?チームのために身体を投げ出す!!

そんな中で今回私はCB(センターバック)を務めた。
アバターの体格はなんと…2m、95kg! 
現実世界ではあり得ないポテンシャルを得られるのも、eスポーツ醍醐味。
『通称:アフロ』としてチームを盛り上げようと思った。
もちろん、周りを落ち着かせ、ゴリゴリのボンバーヘッドでボールを跳ね返すのが主な仕事。
そして最大の魅せ場はコーナーキックからのセットプレー…ならぬ、攻撃参加からの相手のポゼッションを確認した瞬間に見せる全力の戻り!
(※画像中央左寄りに見える背番号4のアフロが私🤣)

【FIFA 22】本番中の配信より。
…いつも一緒に練習した4人はこの日も”最強カルテット”を形成した。


勝敗よりも大事なものが、確かにあった。

最初は散々なスタートだった。DF(ディフェンダー)のくせにディフェンスを崩壊させた。どう見ても、自分が1番落ち着いてなかった。
ある時はアバターを見失い(…これだけ目立つのに)、またある時はオフサイドを台無しにした。それでも仲間は私を見捨てなかった。
根気強く教え、励まし、重要な戦力として期待をかけ続けてくれた。
1人密かに考えた”脱退”の2文字を、結局最後まで口にすることはなかった。
これは間違いなく、みんなのおかげだ。

記念すべき初陣のスコア(2022.5.28)
今大会は主催のePARAさんをはじめ、高性能のゲーミングPCを全選手に提供して下さったSYCOM様、当日のプレイ環境の向上に多大なる貢献をしていただいたYogibo様、メンバーの所属先でもあるBewith様ほか、関係各社のご尽力、多くのボランティアの皆様のご協力で成り立っております。すべての皆様に心より感謝を申し上げます。


足を引っ張りたくないからと、あそこで投げ出さなくて本当によかった。たとえ仲間を引っ張ることはできなくても、足並み揃えて役割に徹し、(DFとして)最終ラインを揃えれば、それで良かった。

(実は)練習では圧勝していた”セミプロAI”に完敗したことだけが唯一の心残りではあるけれど、今大会を通してまたたくさんの方々と出会い・繋がり、そして何より「できないなりの貢献の仕方」を全力で模索できたことは、かけがえのない財産であり、確かな事実だ。


本気の全力プレイを終えて、今思うこと


そんな私も、今では味方が攻め上がっていくのを後ろから見ているだけで興奮する。血液が沸騰する。
仲間のプレイを純粋に喜べることこそが、このチームを心から愛している証だ。

今だから言うが、最初はゲームという響きに抵抗があった。だからこそ、そんな(大人の)遊びでも結果を出せず、まして各所からの注目の中、足を引っ張りでもしたら…。
ちりぢりのアフロがふわふわのワタアメにでもなってしまうんじゃないかと思って、少し怖かった。ふだん自らこんなに書き込んでいるSNSという存在の恐ろしさを、初めて少し意識した。心が溶けてしまう前に逃げ出すことを考えた。そんな自分が恥ずかしい(照)。

それがどうだろう。(繰り返すが)今では味方が攻め上がっていくのを後ろから見ているだけで興奮し、ワクワクする。「次はどんなプレイを見せてくれるんだろう?」と。皆、車椅子界屈指のテクニシャンだからね!誰も予想だにしないプレイを見せてくれるの(笑)
それでも、DFとして役割を果たしている時にはまだ、みんなのプレイをWatchしている余裕はないので「視野を広く」というのが次への課題かな。

何はともあれ、距離を超えて障害を超えて、ピッチで躍動したメンバーに大きな拍手を👏✨

初陣をともに戦った、最高のチームメイトとともに!
(※当日の解説も務めてくれた監督のGENKIさんと、素晴らしい実況で盛大に盛り上げてくれた、まーちゃんさんも一緒に)


番外編

ここまで読んでくれたことに、ただただ感謝。
せめてものお礼として舞台裏を少しだけお話ししたい。(魂の3本立て!)


サッカーなのに左手を負傷…!?
ひょっとすると配信を見て『アレッ!?』と思った方もいるかもしれない。"コイツなんで手をケガしてるんだ?"と。
小学生以来、おそらく24年ぶり!?にスポーツゲームに没頭し、昼夜問わず1人で絶叫していたら純粋に手首がやられたという…🤣

少し真面目な話をすると先天性の脳性麻痺により、(特に利き手じゃない)左手の方が若干麻痺が強い私は、本来手のひらを上に向ける動作がそこそこ苦手なわけで。(※毎朝の洗顔の時も水がこぼれ落ちてしまうので、濡れタオルで清拭してます…!)
そんな特性に逆らい続けて逆手でコントローラーを握り続けたら、見事に腱鞘炎になりましたとさ。。。(絶賛継続中!…ネタにもなったしめでたしめでたし♪)

有言実行のアフロ"即"購入!?
本番中の配信でこだました仲間からの”アフロ〜!!”コール。実は正直泣きそうでした。
「まるで(花火大会の)”たまや〜”みたいになってる!w」と鮮やかにイジってくれた実況・解説の声にも応えてボンバーヘッドを決めることはできなかったけれど、あの声援は一生の宝物です。
最後のインタビュー、『次はアフロにしてきてね!』という解説席からの絶好球に、思わず『ハイ!ドンキホーテでアフロ買ってきます!!』

…冷めやらぬテンションで翌朝出向いた立川で、まさかの「振り向けばドンキ!!😂」
もう、買うしかないよね!!!

自分の名前が使えない!?(それでも)想いを体現したらこうなった!

(皆様お察しのとおり)今回のプロジェクト、ここにたどり着くまでに実は準備段階から本当に色々なことがありまして…。
11人プレイには欠かせないアバターを作るための個人アカウントに、なぜか私だけ(いつまで経っても)ログインできない事態に…(泣)。要は1度アカウントをBanされてしまったわけですが、復帰後にもまさかのトラブルが…(驚)。

アバター名に『Ryo』と入力したところ、「人を不快にさせる名前です」とのことで結局最後まで使用できず😥 自分の名前が人を不快にさせるって…なんでやねん!w
そして、代わりに名付けたのが『Try chance』
挑戦すれば道は拓ける!という願いを込めて出場した大会は、皆様のおかげで忘れられない最高の思い出になりました。

大会翌日…。キャプテンからふいに送られてきたある方からのツイート。最後の最後で“みんなのアフロ"になれた気がして、ちょっと嬉しかった😊(…少なくても人を不快にはさせてないと思う…🙏)
その日、重大な任務を遂行する私の横になぜかドンキが…!!
ストーリーが気になる方は、歴史的一戦のアーカイブを要チェック!!⏬


全国からサポート、ご声援下さった皆様!
本当にありがとうございました!!

夢の続きはシーズン2で!
感謝を込めて To be continue…✨

(↓よかったら最後までスクロールしてね^^)

【その他、主な関連記事&動画はこちら↓】

キャプテンとりちゃんのインタビュー「ePARAユナイテッドに賭ける想い」


②魂のセンターライン【座談会①】キャプテンとりちゃん、(実は裏キャプテン!?)つばさ、(絶叫のトラブルメーカー)りょう「チームの一員になれた喜び」

(※自ら執筆)

パラアスリートによる激アツトーク!【座談会②】ATSUYAさん、石井さん

華の右サイド!チームの命運を握る車椅子なでしこ…りょうこ・あーりん&みぽりんの激レアトーク❣️

(※動画編集:RYOKO、執筆:あーりん)

いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。