絵が描けない人がStableDiffusionと各種ツールを使って構図を決めた絵を描く記録
はじめに
Stable Diffusionで呪文ガチャをするだけでもそれなりの絵は描いてくれるが、自由に構図を決めて作りたいというのは誰しも感じることだと思うので、それができるかどうかを試してみる。
Stable Diffusionの動かし方などは、他の方がいっぱい公開してるんでそちらをどうぞ。
背景とキャラを作る
背景はStable Diffusionなどを使って適当に召喚する。
キャラは絵が描けないのでVRoidStudioで髪型と服装と体型を整え、VRMにエクスポートしてVRMお人形遊びPC版でポーズを調整する。
切り抜きして貼り付けるつもりなので背景は単色。
キャラをAIで描き直す
キャラのポーズが決まったら欲しい絵にAIで描き直す。
img2imgに元絵を入れて、元絵を少し残したいのでDenoising strengthを0.3~0.6の間でずらしながら、赤いポニーテールでシースルーのドレスを着た少女をAIに注文してガチャする。
元絵との変更点は白ワンピが透けるようになるのと顔と髪型が若干変化するような感じ。
今回はキャラにそこまでフォーカスしないので細部が破綻しててもあまり気にしない。
ガチャしまくってそこそこ可愛い子になったのでこれをベースにする。靴じゃなくて裸足にしたいので、最初にVRoidStudioで作ったキャラ絵から足をコピペして置き換える。
色合いなどはそれっぽく塗りつぶす。
合成して構図を決める
GIMPが使いこなせれば良いのだがそこまで多機能なものは要らないのでPaint.netでさくっと貼り付け。マスクで使うので背景とキャラをレイヤーに分けたものも別途保存しておく。
サムネレベルならこれだけでも一応それっぽくは見えるが、足元に影などがないのでキャラは浮いているし、ライティングも違うので馴染ませる工程が必要になる。
絵柄を馴染ませて完成させる。
馴染ませる作業はまだ手動でやるしかなさそう。
幸い、レイヤーツールで乗算合成にして不透明度を上げることでそれっぽい影が作れるので、昔のポリゴンゲームよろしく、足元にそれっぽい影を描き加えるだけでなんとなくそれっぽくなる。
というわけで完成品は下。
本当に絵が描ける人からしたら色々直したい場所はいっぱいあると思うが、絵が全く描けない人からしたら、十分すぎる出力結果だと思う。
ちなみに、かかった時間はこの記事を書きながらで3時間ちょい。実際に絵が描ける人が、この絵をゼロから作ったら1日はかかりそう。特に背景。
終わりに
全く絵が描けない人でも、ツールを駆使することでそれっぽい絵は描ける。
現在のAI絵の課題としては、
平均的な絵柄が出やすく個性が少ない
同じ顔を継続させることが苦手
手足のようなごまかしにくい物体が苦手
前景と背景を馴染ませるのをやってほしい(やり方あるかも)
などがある。
とはいえ、DreamboothやNovelAIなどでそれぞれの課題は解決に向かっているし、手も自分の手の写真を使って切り貼りしたり、今回のように元の3Dを切り貼りして塗り込んだりと、工夫で突破できる問題ではあるので、来年には全部解決してるかもしれない。
というわけで、絵が描けなくても絵が描けるので、みんなも環境作ってガチャしよう!
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