「AIは、私たちを幸せにするのか?」
IT批評での、日本を代表する21人の識者・研究者へのインタビューをまとめた『生成AI時代の教養 技術と未来への21の問い』(風濤社)が発刊された。
それを記念して代官山 蔦屋書店で行われた、書籍に登場する中央大学国際情報学部教授・岡嶋裕史氏と、編著者であるIT批評編集長・桐原永叔氏(株式会社トリプルアイズ取締役)との対談イベントに行ってきた。
AI、テクノロジーは多少の犠牲を生んだとしても明るい未来を切り開くのか?
はたまた、人間の仕事を奪ったりする脅威なのか?
そんな極端な、今すぐ答えを出そうという話が世の中に多いが、そういう話をしたいんじゃない、みたいな桐原さんの話からはじまった対談。
「今日はとりとめのない話になっちゃう」と桐原さんが何度か言っていたように、
・自由は本当にいいこと、楽しいことなのか?
・答え、正解がわからないと怖い?
・決められたルールの中で公平に評価されたいと思っている人が多い気がする
・Chat GPTがあれば友達はいらない?
・人間はいろんなものを外部化してきた。「考える」の外部化が実現するのはまだ先?
・ちゃんと時間と場所を決めて待ち合わせする人はいない、特に若者
・メタバースは生きやすい
・ブロックチェーンには中心がないはずなのに、ビットコインを例にすると、結局、人は取引所に集まっている
・紙の本の価値はどうなっていくのか?
などなどなど、様々な楽しい話が展開された。
対談後、挨拶しにいくと
「もっとサブカル、ロックの話の方向に持っていきたかった」
と笑いながら桐原さん。
いやいや、面白かったです。
個人的に印象的だったのは、メタバースは生きやすくて大好きという岡嶋さんの一言。
「それでも人間はリアルをちゃんと愛している」
2人でも色んな考え方がとりとめもなく出てくるAI、テクノロジーについての話を21人の視点で構成される『生成AI時代の教養 技術と未来への21の問い』(風濤社)。
他人の脳内を覗いているみたいで楽しい。
464ページ…厚い…
さて、時間を戻してイベントが始まる前。
スタバで仕事をしていると、隣のテーブルのJKグループがメイクをしながら、これからラーメンを食べに行こう!と盛り上がっていた。
「○○も呼ばね?」
「でも、お金持ってないって言ってたよ」
「私、立て替えられるから呼んでみよう」
〜電話、たぶんLINE。今すぐな話は若者も通話するんだ、と思った。スピーカーだからダダ漏れ〜
「あ、○○?今、代官山のスタバにいてラーメン食べに行こうって話になってんだけど行けない?」
「うーん」
「お金なら私、立て替えるから」
「うん、行ける」
「行ける!?やったー!!!」(盛り上がるJK達)
「代官山のスタバ…あー、位置情報送るわ」
しばらくして、1人のJKがグループに合流。
あらかじめ詳細な場所なんか決めなくたって急に会える事例。