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ククリちゃん、ピュアすぎ問題
私は小学生の頃「魔法陣グルグル」という漫画が大好きでした。魔法と剣のファンタジーの世界かつ、ギャグもやっちゃう。小学生にはたまらない漫画だったと思います。
だいぶ大人になったある日、魔法陣グルグルをラストまで見ていないことを思い出し、早速電子書籍で購入しました。
感想は別の機会に書かせていただくとして、大人になって読み返して気付く、ククリちゃんのピュアさ。ククリちゃんはず〜〜〜っと勇者様のことを信じてるんですよね。勇者様のイメージが崩れることなんて全くないんです(1回だけ勇者様の適職が盗賊って診断された時は半泣きになりましたが、すぐに「私も女盗賊になる!」って言って回復してました)それぐらい一心に勇者様を信じてたんですよね。
じゃあなんでそんなに信じてるの?となると、オババ様にいつか勇者様が迎えに来てくれると言われていたから。
それだけ。
それだけなんです。
説得力が無いと思われるかもしれませんが、他の理由を一切排除しているから、逆にこの理由がほんとに目立ちますし、説得力を持たせてしまうんです。
しかも、他者をまっすぐに信じるという大人には眩し過ぎるピュアさ…
その時私はククリちゃんを漫画界一ピュアな女の子だと思いました。
茶髪でおさげで、メケメケの黒いローブを身にまとっているところもキュートだし、物覚えがちょっと悪いところもチャーミング。
完全にククリちゃんにやられてます。
子どもの頃はちょっと斜に構えてる勇者様(ニケ)の方がかっこよくて好きだったけど、大人になって読むと、ククリちゃんに目がいっちゃいます。
むしろ「魔法陣グルグル」のストーリー自体がククリちゃんの物語だったんですよね。それを今更ながら気付かされました。
子どもの頃と大人になってから読むとでは、内容の受け取り方が変わる時がありますよね。是非皆さんももう一度読んでみてほしいです。
あと、大人になって気付く奥井亜紀さんのOP(晴れてハレルヤ)とED(Wind Climbing 〜風にあそばれて〜)の名曲ぶりです。ED曲は社会人になってから初めてフルで聴いたんですが、心に染みすぎました。ひとつも無駄な言葉、歌詞がないんです。当時は確かDLCがなくて、急いでCDを注文しました。
「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」について全部好きな歌詞なんですがせめて3つあげるなら
見えなくなってしまったものは
二度とかえらないと知ったとき
歩き疲れたあの人へ
冷たい言葉を
平気で放つ
転んでできた傷のいたみに
みあう何かを
求めたなら幻
ですね。夜に聞くと本当に沁みて、どんな出来事もいつか笑い話になれますようにって思えます。
漫画の内容と曲のシリアスさがあってないかと思われたかもしれませんが、物語の中で勇者様とククリちゃんは命がけの旅をします。そのストーリーを奥井さんのたおやかな歌声で包む、とても素敵な世界観となっているのです。
テンションがあがってしまい、なかながと書いてしまいました。長文にお付き合いいただきありがとうございました。またグルグルについては書きたいです。