星ってなんかいい【10月27日】
皆さん、お久しぶりです!
またまた期間が空いてしまいましたが、また書きたいことが湧いてできたので、書いてみようと思います。
最近ハマっているアニメがあります。
「チ。ー地球の運動についてー」というアニメです。
元々は漫画で、当時から話題作でしたが、アニメになったので見てみました。
ふんわり、地動説をテーマにしたお話だと知っていました。
そこまで天文学的な話に興味がなかったので、少し敬遠していたのですが、めちゃくちゃに面白い。
簡単にあらすじを説明します。
もちろんお話自体はめちゃくちゃに面白いし、生きるとは何か、生きる"意味"とは何か、歴史はどう変わるのか、知的好奇心とは何か、神とは何か。
考えさせられるテーマは多分にあります。
でもその中でも、僕が好きなのは、「星の作画がとても綺麗」なところです。
なんとなく、不意に星空を眺めたくなる瞬間があります。
都会育ちということもあって、夜に空を眺めても、よっぽど明るい星じゃないと見ることができない。
大学生になって、いろんな場所に行かせてもらえる機会も増えて、夜になると街灯もない真っ暗な街に行くことも増えました。
そんな時は決まって星空を見に行きます。
あの広大な星と、空を眺めると、自分の悩みとかいろんなものが小さく感じて、なんとなく元気になれる。
それと同時に、なんだか安心する。そんな気持ちも持ち合わせていました。星を見るとなぜ安心するのか、考えていた時に、また別の書籍と出会いました。
利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生き直すための哲学
前作である「世界は贈与でできている」は、自分の人生に大きな影響を与える書籍だったので、その続編的な位置付けであるこの書籍も、購入して読み進めていました。
その中に、「心がわかるとは、星座を見出すこと」という小見出しがあります。
詳しくは書籍を見てほしいのですが、僕がよく人と接する上で、この人は自分と向き合ってくれていないかもと感じる瞬間の多くは、「肩書き」によって「僕自身」が決めつけられていると感じる時です。
肩書きは、僕たちにとって共通言語ではあるが、その人を表現するには不十分であると思います。その上、その人がどんな人生を生きていて、どんな物語を紡いでいるのかによって、同じ肩書きであっても、その肩書きが持つ意味は全く異なってくると思います。
それと同じように同じ言葉であっても、その言葉をどんな状況で、どんな物語を背負った人が、言葉にするかによって全く意味が変わってくる。
それにもかかわらず、僕たちは"相手のことがわからない"という状態を恐れる。それは言い換えれば、わからないという状態に身を置く、その気持ち悪さや、難しさみたいなものから自分を守るための行為でもあるのかもしれません。
だから、「この人はこうだろう」と決めつけて、わかった気になってしまう。もしかしたらそれは、凄く怖いことかもしれません。
だからこそ、相手がどんな星空を持っているのか。相手のこれまでの物語をたくさん聴く必要があるし、あなたの考えはこうだろうか?と少しずつ擦り合わせていく必要があるのだと思います。
僕が星空を眺めて、なんだか安心するのは、都会では見えない星々が、田舎であればたくさん見えるからなのだと思います。"普段見えていないものが、見える"ことに安心している。
それと同時に、見えなくとも、ここまでたくさんの星々があるということに希望を持てる。きっと人もまた同じであると。
その時は"見えない"と思ったとしても、まだ僕が見えていないだけで、その人はその人だけの"星空を持っている"。
だからこそ思います。僕たちができることは、相手を目の前にして、とにかく待つことだろうと。たとえその瞬間には言葉にならずとも、見えなくても、いつか見える瞬間が来るかもしれない。僕に見つけられなくても、他の誰かが見つける時に、"待ってもらった"という経験が背中を押すかもしれない。
そんな願いを込めて、祈りを込めて、人と向き合い続ける、待ち続けることこそが、目の前の相手を大切にする一つのやり方なんだろうと僕は思います。
相手を目の前にして、待ち続けること。
きっと簡単なことではないけど、相手に敬意を持って、目の前にいてもらえることに感謝をして、そして相手に興味を持つことができれば、"待つ"ことも少しはできるんじゃないかなと思います!!
相手を大切にするって、どうすればいいでしょうか?
あなたが大切にされていると思える瞬間は、どんな時でしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?