100日後に年越すオレ 63日目「を:ヲタ活」
”いろは順”エッセイの十二日目、本日は”を”です。
"を”で選んだ題材は、「ヲタ活」。”ヲタク”の活動=ヲタ活、です。
そもそも「オタク」と「ヲタク」の違いって分かります?? まあもちろん日本語的にはほぼ違いは無いわけですが、一応”マニア度”的には「オタク」<「ヲタク」らしいです。
おたく(オタク、ヲタク)とは、1970年代[1]に日本で誕生した呼称であり大衆文化の愛好者を指す。
元来は漫画・アニメ・アイドル・SF・特撮・女優・パソコン・コンピュータゲーム・クイズ・模型・鉄道・格闘技などの、なかでも嗜好性の強い趣味や玩具、の愛好者の一部が二人称として「お宅」と呼び合っていたことを揶揄する意味から派生した術語。(Wikipediaより)
有名な話で、「オタク」の名付け親(というか世間に知らしめた人)はコラムニストの中森明夫氏で、「”おたく”の研究」という連載によるもの。そしてそのうち一般化してきた「オタク」との差別化で「ヲタク」に変化したのでは?ということのようです。
まあ今回のエッセイでの頭文字は”を”だったので、「ヲタ活」というテーマなわけですが・・・。
自分自身、オタクか?と言われるとオタクと言えますが、ヲタクか?と言われるとちょっと自信がなくなります。だって、上には上がいるんだもの。まあ趣味の多さは少しは自慢できるかもだけど、どうしても一点集中の深掘りには敵いませんな・・・。
そんなことを思っている中で、最近最も「これってヲタ活だよなあ」と感じているのが、伊集院光の「テクテクライフ」だと思う。
テクテクライフは、所謂「位置ゲー」と呼ぼれるもので、スマートフォンのGPS機能を使って日本中の場所を塗っていくというゲーム。一度サービス休止に追い込まれたゲームだけれど復活して今に至ります。そんで伊集院光がそのテクテクライフのやり込み具合が物凄いという話をラジオ「伊集院光の深夜の馬鹿力」で最近よく話してるんですよね~。
例えば京都の舞鶴などを100%、つまり全場所制覇をするために仕事の合間を縫ってわざわざ京都まで行き、その上でタクシーや釣り船をチャーターして、特定の場所に行ってボタンを押す、ということを計画していたりするんですよね。なんという財力と時間の余裕! ボタンひと押しのために往復5時間くらい掛けているわけで、そうした行動に比べると、つい先日僕が長崎でやった電車の乗り潰し(長崎駅→肥前山口駅→早岐駅→長崎駅の5時間旅)なぞは可愛いもんです。
他にも伊集院さんはドラクエウォークの”お土産”というコンテンツを集めるために、秋田などの地方の観光スポットに行っては、ゲーム内でそれをゲットしてすぐに帰るといったことも繰り返しており、普通の感覚を持っている人からすればかなり異常な行動に映っていることだと思う。けれど大なり小なり、オタクの行動というのは傍から見るとそんなものなのだと思う。前述した僕の長崎にしても、せっかく飛行機で長崎まで来ているのに、ただ電車に乗り続けて元の駅に戻ってくる5時間というのは無駄に思えるだろうし。
結論として、やはり”ヲタ活”というのは普通の人には理解されないのだろうし、だからこそ同じような活動をしている人に出会うと”同志の結束”をするのだろう。やめられないなあ、オタク。