もう1cm
TaNaBaTaの弾き語りツアー「あと1cm」に行ってきました。
TaNaBaTaは私の人生の半分を占めているバンドで、TaNaBaTa Nightがある7月7日は世界で一番大切な日です。しかしTaNaBaTa Night Vol.12がこんな情勢ですから中止になってしまいました。インドア派だったのでお家時間も楽しめていた私でしたが、流石に落ち込んでしまいました。あんなに身近に感じた音楽が遠くに感じました。そんな中、やっとTaNaBaTaが生で聞けたのが「TaNaBaTaツアーあと1cm」。以下クソデカ感情ポエムになりますが、よろしくお願い申し上げます。
私は名古屋・京都・神戸に行って、あと年明けに東京であります。
名古屋で薄暗い中現れるあにーさん、京都でライトアップされたあにーさん、神戸で太陽光に照らさせるあにーさん。今回のツアーライブはキラキラした光というより自然の柔らかい光が反射する感覚を感じる雰囲気だったのでどの会場もぴったりあってて素晴らしい思い出のライブになりました。
神戸は13:30スタートという早い時間からのライブで、窓から自然の光を浴びながら透明な午後を聞きました。しかも海沿いにある会場で「白いてのひらに海を作るでしょう」という歌詞がすごく素敵に聞こえました。
京都ではあにーさんが風を感じながらギターを弾きたいといって窓を開けて演奏してくれたのが嬉しかったです。(冷たい風を浴びながら聞く音っていつもより鋭く澄んで聞こえるから大好きなんです。)最後にはかけていた眼鏡をを投げちゃって、めちゃくちゃかっこいい演奏で、ドキドキしました。
名古屋はなんといってもレインボーガールを聞けたことが本当に本当に嬉しかった。初めてあにーさんの声を聞いたのはニコニコ動画のレインボーガール、兄がウォークマンにmp3音源を入れてくれて、何回も何回も聞いた曲でした。急遽セットリストに入れてたのもあって荒削りな演奏だったけど、それもあいまってすごくノスタルジーな気持ちになった。鳥肌が立って、頭がビリビリした。あの時、この曲を聴こうと思って、あにーさんを好きなって、ここ居れて本当に良かった、TaNaBaTaを好きな自分を褒めてあげたいです。
ツアー全て通して、ツアータイトルにもなっている「1cmでも近くがいい」が大好きになりました。もっともっと近くに、1cmでも近くに行きたいのに行けないこの世の中だけど、その気持ちは絶対嘘じゃないし、あにーさんが一生懸命に伝えようとしてくれるのがひしひしと伝わってきた。このツアー中何度もマイクを通さず生声で歌ってくれるところがあったんだけど、距離が近くになってるわけないのに、むしろ声は遠くに感じるはずなに、すぐそばにいる感じがした。そう思わせてくれる音楽を作ってるTaNaBaTaは本当すごい。TaNaBaTaとの距離はもう1cmしかなかった。
これからマスクだってしなくてもいい時がきたら、この1cmもなくなって何にもない空間でひとつになれますように。