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秋の入口。

(元)メンヘラの9割がそうであるように、私は秋が好き。
ふっ、と通り過ぎる風の肌寒さ、気付けば早くなっている夕暮れ、どうしようもない寂しさ。

秋は色んな感情を呼び起こすし、そのどれもが、どうしようもないくらい、ぎゅっと胸を締め付ける。

そんな秋が好きです。

書きたい感情が多すぎて、何を書いたらいいのかわからない。


私は、人との距離の詰め方が下手。

「仲良いからこそ、あえて放っておく、ということが出来ないよね。」
付き合いの長い友人と、この話をしてる時に言われたこと。

最初さえ乗り越えれれば、あとはそれなりに友人関係を築けるのだけど。
故に、ほぼ初対面で、話した記憶もないのに、嫌われてる、というパターンがチラホラある。


私の家族は、基本的に、上記の考え方で生きている。
すなわち、子は親の所有物だし、家族間にプライバシーは存在しない、という考え方。

携帯を見る、机を漁るのは当たり前だし、日記も全部読まれていた。

これが普通だ、と思っていた自分は相当毒されていたし、
おかしい、と気付いた後も、恋人や親友、すなわち私の好きな人に対しては、相互の全開示を無意識に要求していた。(過去形で書いてるけど、脱せているかなぁ)

相互の開示、言い換えれば監視は、いずれ息ができなくなるし、関係性は容易に死ぬ。

人には誰だって、見られたくない部分があるし、仲がいいことと、全て話すことは、全く別のこと。


人には誰だって、見られたくない部分がある。

関係性が遠いから見せられるんだよな、と思ったのが、マッチングアプリ。

初対面ではまず話さないような、趣味、恋愛遍歴、希望。
相互に目的が明確だから、そしていつでも関係性を切れるから、実にインスタントに話が進む。

この、いつでも切れる関係性ってのがミソで、容易に感覚が狂う。樹海みたいに。

現実世界では、1年に3人にも言われない可愛い・かっこいい・魅力的ってワードが、特に女性は100件単位で浴びせられる。
あとぐされない分、そういう目的の人も(これは男女双方、それなりにいる)、多い。

恋愛、人生に何を求めるのかは人それぞれだし、その関係性にとやかく言えることはないけど、
たぶん大事な部分が、擦り切れてくだろうなって。

愛が欲しくて、認められたくて始めたアプリなのに、結局自分を削って、対価を求めてるだけだもん。

そうでもない?

私が古風なだけなのかなぁ。

まぁでも、マッチングアプリはすごく面白くて、その話はまた今度。


人には誰だって、見られたくない部分がある。

だから、どう見られるか、どう見せたいかを、常に考えて、生きていくこと。

強いカードを持っているなら、しっかり勝ち切るべきだし、弱いカードしかないなら、見極めて、逆転を狙うこと。

別に意味深な感じにしたかったのではなく、備忘録として。

幸せな秋になりますように。


ヘッダーは米津玄師のシンデレラグレイ。

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