秋の入口。
(元)メンヘラの9割がそうであるように、私は秋が好き。
ふっ、と通り過ぎる風の肌寒さ、気付けば早くなっている夕暮れ、どうしようもない寂しさ。
秋は色んな感情を呼び起こすし、そのどれもが、どうしようもないくらい、ぎゅっと胸を締め付ける。
そんな秋が好きです。
書きたい感情が多すぎて、何を書いたらいいのかわからない。
①
私は、人との距離の詰め方が下手。
「仲良いからこそ、あえて放っておく、ということが出来ないよね。」
付き合いの長い友人と、この話をしてる時に言われたこと。
最初さえ乗り越えれれば、あとはそれなりに友人関係を築けるのだけど。
故に、ほぼ初対面で、話した記憶もないのに、嫌われてる、というパターンがチラホラある。
②
私の家族は、基本的に、上記の考え方で生きている。
すなわち、子は親の所有物だし、家族間にプライバシーは存在しない、という考え方。
携帯を見る、机を漁るのは当たり前だし、日記も全部読まれていた。
これが普通だ、と思っていた自分は相当毒されていたし、
おかしい、と気付いた後も、恋人や親友、すなわち私の好きな人に対しては、相互の全開示を無意識に要求していた。(過去形で書いてるけど、脱せているかなぁ)
相互の開示、言い換えれば監視は、いずれ息ができなくなるし、関係性は容易に死ぬ。
人には誰だって、見られたくない部分があるし、仲がいいことと、全て話すことは、全く別のこと。
③
人には誰だって、見られたくない部分がある。
関係性が遠いから見せられるんだよな、と思ったのが、マッチングアプリ。
初対面ではまず話さないような、趣味、恋愛遍歴、希望。
相互に目的が明確だから、そしていつでも関係性を切れるから、実にインスタントに話が進む。
この、いつでも切れる関係性ってのがミソで、容易に感覚が狂う。樹海みたいに。
現実世界では、1年に3人にも言われない可愛い・かっこいい・魅力的ってワードが、特に女性は100件単位で浴びせられる。
あとぐされない分、そういう目的の人も(これは男女双方、それなりにいる)、多い。
恋愛、人生に何を求めるのかは人それぞれだし、その関係性にとやかく言えることはないけど、
たぶん大事な部分が、擦り切れてくだろうなって。
愛が欲しくて、認められたくて始めたアプリなのに、結局自分を削って、対価を求めてるだけだもん。
そうでもない?
私が古風なだけなのかなぁ。
まぁでも、マッチングアプリはすごく面白くて、その話はまた今度。
④
人には誰だって、見られたくない部分がある。
だから、どう見られるか、どう見せたいかを、常に考えて、生きていくこと。
強いカードを持っているなら、しっかり勝ち切るべきだし、弱いカードしかないなら、見極めて、逆転を狙うこと。
別に意味深な感じにしたかったのではなく、備忘録として。
幸せな秋になりますように。
⑤
ヘッダーは米津玄師のシンデレラグレイ。