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ミノムシ

ミノムシをご存知ですか?
自分の周りに、枯葉や小枝を集め、中に篭もる虫。

思い返せば、そういう対人関係の築き方を、してきました。

まず第一に、私は、ある程度以上好きになった人の事を、嫌いに(≒無関心に)なることが出来ません。
友達ではない人からは、何を言われても、全く気になりませんが、特に関係が壊れた人の一挙手一投足に、すぐに踊らされます。

「初対面での距離の詰め方が早すぎる」
仲良い友人達からの評です。

対人関係の距離が、昔から、どうも上手く測れません。
八方美人で振舞っているのに、何故か(でもそれは、確実に私に原因があるのも分かっています)、定期的に、嫌われます。

第二に、私は、自分から好きになったコンテンツが、ほとんどありません。
私の好きな物は、ポケモンとPerfumeを除けば、ほぼ全て、好きな人と共通の話題が欲しくて、始めたものです。

映画、音楽、小説、アニメ、漫画、ゲーム、絵。
勿論、摂取しているうちに、本当に好きになってはいますが、根底には、共通の話題が欲しい、という根源があります。

この二条件が揃うと、どうなるのか。
人はどんどん離れていくのに、自分の周りを囲う、趣味や言葉は、ずーーっと、その時のままです。
ミノムシみたいに。

小枝や落ち葉は、たしかに、昔好きだった人が好きだったモノですが、もうそれは、ただのゴミなのです。
それを後生大事に、自分に張りつけ、形を何とか保っているのが、ここ何年も続いています。

自己肯定感は低いのに、プライドが高い。
離れられのは怖いのに、それを無様にでも追いかける勇気はないし、心のどこかで、元に戻れるのではないかと期待している。

なんだか未練たらしいみたいな文章になってしまいましたが、これは恋人関係というより、友人関係の文章です。

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