金銭感覚上映
12月10日(日)映画「ロマンチック金銭感覚」の特別上映企画、鑑賞後にお客様に鑑賞料金を決めていただく日の上映がありました。
現在京都の出町座さんで8日から毎日18時35分より上映されている中の今回の企画。なんと満員御礼。15分前に来ていただいていたお客様のお話によると、その時点であと2席しかなかったとか。補助席を3つ足していただいて、無事皆様に観ていただくことができました。
こちらでは少し詳しくご紹介いたしますが、終演後の出町座さんのお言葉がとても嬉しく、まとめさせていただきました。
という文章を読んだ時、映画館と私たちが作った映画のつながりや信頼といった価値が可視化されて、この金銭感覚上映が映画でも模索している「お金」についてとことん考えさせてくれる面白いきっかけになったんだと改めて実感できました。
映画を観ていただく前に5分ほど佐伯監督が皆様にお話をしました。主に、映画館の経営が大変なこと、興行収入は折半だということをお伝えしましたが、お金をたくさん払ってもらうことがより助かることにつながるという印象は受けず、観ていただいたお客様に委ねるということにまとまりましたが私たちのスピーチによってもおそらく集計の結果は変わっただろうと予測しました。
集計の結果は1万円からゼロ円もありました。中には個人通貨やお手紙入りもあり、合計で日本円は74193円集まりました。客単価は人数で割って1650円。この単価は前日前々日の通常上映よりも約200円高かったです。
10000円や5000円を入れていただいた方がいるかいないかでこの単価は大きく変わります。私たちや出町座さんの応援を見返りなしでしていただいたお客様の存在はとても嬉しかった。今あるお金は心を表現することもできますし、その心は別のもので表現することもできます。今回実施した中で最も大きな価値は出町座の客席が満席になったこと、そしてこの金銭感覚上映を実施出来たということです。
あらかじめ決まった額があること、そしてそれらが無くなることで、今まで触れてこれなかった新たなお金の可能性と、価値について考えさせられた企画でした。本当に面白かった。これからもあらゆる方法で実験し、ひとつひとつまとめていきたいと思います。
来てくださったお客様、そして出町座さんありがとうございます。
出町座での上映は残り3日 14日(木)まで!
https://demachiza.com/movies/14211
その後は
東京ドキュメンタリー映画祭2023
12月15日(12:15〜)
12月16日(10:00〜)
富山ほとり座
12月16日〜29日
よろしくお願いします!
緑茶麻悠