やったことないことをやってみる。
映画『ロマンチック金銭感覚』テアトル新宿にて上映が終了しました。
ご来場くださったお客様、誠にありがとうございます。
そしてテアトル新宿及びスタッフの皆様、大変お世話になりました。
これからは大阪へ出陣します!テアトル大阪での上映は9月20日、24日、26日の3日間です。これはぜひとも関西人としては盛り上げていきたい!
映画についてですが語ることが多いのでパンフレットを作ってみました。こちら40ページあります。地域通貨についても詳しく書いております。映画を観た方もそうでない方も楽しめる内容となっております。こちらに関してもまた改めてnoteに書きます。
ロマ金は挑戦
『ロマンチック金銭感覚』、略してロマ金は今まで当たり前に思っていた概念やシステムを壊すべく、なかなか作らない映画の作り方をしています。
例えば映画の編集の仕方も少しずつ「変」にしました。これは絶対あり得ないでしょ。とツッコミ入れたくなる編集をどんどんやっています。これって映画なの?映画ってこうでしょ?がぐちゃぐちゃになります。それも「お金ってなんだろう?」を掲げている大きすぎるテーマを抱えたことから「お金」の概念やシステムも頭の中で一回考えてみるそのカオスさも描いているんです。
しかも観る人によって映画の受け取り方も変化するように様々なレイヤーを含ませてみました。
これは私と佐伯氏が好きな映画監督、アレハンドロ・ホドロフスキーやデヴィッド・リンチの影響もあり、リスペクトを込めたオマージュもシーンごとに含まれています。
ドキュメンタリーとフィクションの融合も、私たちも頭を悩ませながら、馴染ませていく方法を見つけました。マジックリアリズムと言う手法だねと友人の柴田剛監督が言ってました。
マジックリアリズムとは
マジックリアリズム(魔術的リアリズム、魔法現実主義)は、現実の世界に魔法的または超自然的な要素を組み込み、日常の出来事と幻想的な出来事を自然に融合させる文学的および芸術的な手法。超自然的な出来事が普通のこととして扱われ、登場人物もその現象に特に驚かず、物語が進行する。マジックリアリズムは主に20世紀中頃にラテンアメリカの文学で発展し、現在では世界中の文学や芸術に広がっている。代表的な作家には、ガブリエル・ガルシア=マルケス(『百年の孤独』)、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、イサベル・アジェンデなどがいる。
特徴的な要素はこんな感じ。
幻想的な要素:現実世界の中に不思議な出来事や超自然的な存在が自然に存在している。
詳細な描写:現実的な背景や状況が細部にわたって描かれ、その中に幻想的な要素が織り交ぜられる。
文化的・社会的な背景:物語にはしばしば、その地域の文化、歴史、社会問題が反映されている。
曖昧さと多義性:現実と幻想の境界が曖昧で、読者に複数の解釈を促す。
マジックリアリズムという手法を使いながら、現実を異なる視点から見つめ直すことで、可能性の海を作っていきました。これは量子力学的な観点とも言えますね。
この映画はドキュメンタリーを撮影したあと、一旦編集しましたが、どう観てもわかり辛いものでした。
どうやって面白いものにするのか、どう物語に落とし込むか、2人で筋道を考えながら日常的な会話の中で生まれた軸をもとに、毎晩部屋の壁やあらゆるところにメモをしながら、とにかく考えまくりました。
そんな日々を一年過ごしていたらある時、夜中に空からインスピレーションが降りてきたことを覚えています。
あの時の2人に降りてきた不思議なイメージ、今まで無かった発想のおかげで、ロマンチック金銭感覚の特徴とも言えるヘンテコな構成が生まれました。そして編集の構成がガラッと変化して、大体の枠組みが決まりました。
もちろん、何回も作って、崩して作って、崩して、粘土のように作っていきました。足りないものは追加撮影し、脚本を書き、撮影当日に頭に入れてお芝居する日々。
最初は出るつもりがなかったのに、2人とも出演してしまう前代未聞の作り方。
『ロマンチック金銭感覚』の作り方はめちゃめちゃ自分たちで確立してしまったし、いくらでも教えることはできるけど本当におすすめしません(笑)
一体どんな映画なの??と思われる方も多いと思います。
そんな方はぜひ大阪、テアトル梅田の9月20日(金) 24日(火) 26日(木)のレイトショーにお越しください!
引き続きロマ金についてもこのnoteに挙げていこうと思っています。
本日のコメントはこちら
ロマンチック金銭感覚
https://filmromakin.com/
テアトル梅田サイト
引き続きよろしくです!
りょくまゆ