執筆をするときの、七転八倒の舞台裏
「わたしの舞台裏」を考えると、最初に浮かぶのは執筆活動の舞台裏になる。
例えばアイデアを絞り出すこと。
大抵の作品は、キャラクタ先行型で生まれてくる。
彼ら彼女らの一生を考えていると、ところどころにドラマがあることに気づく。
それを広げていき、ひとつのストーリーにまとめる。
と書けば、さらっと小説を書いているように見えるだろうが、実際はここから七転八倒の日々が始まる。
思いつきからストーリーの骨組みを作るまでは、平坦な道のりではない。
そのために以前、Twitterで140文字小説を書くという訓練をした。
診断メーカーを使ってお題をもらい、それを元にして140文字でまとめる。
その日のうちに2本、それを100日間続けた。
アイデアを作る練習が目的だったが、それ以外に思わぬ副産物があった。
140字で書くためには、余計な単語や言い回しを極力削っていかなくてはならない。
本当に伝えたいことを端的に表現するために、必要最低限の言葉で伝える練習になった。
おかげで小説を書くときに、いらない単語や文章が見えるようになった。
そのときの苦労話は以前noteにまとめたので、そちらを紹介しておく。
小説を書くにあたって、事前の資料集めや基礎知識は必要だ。
今でこそ必要な資料はインターネットで簡単に得られるが、小説を書き始めたころは図書館や書店に頼るしかなかった。
だが近所の図書館にはそこまで詳細な資料が手に入るわけもなく、お金を注ぎ込んで、雑誌を定期購読したり、資料になりそうな本を買い集めたりした。
いい時代になったものである。
昔から書きたいと思いつつ、手が出ないものに、SF小説がある。
スターウォーズをはじめとするようなスペースファンタジーが好きなので、古き良き時代のスペースオペラを書こうとして、プロットまで作った。
しかしいざ書き始めると、宇宙船の操縦や、光速に近づきつつあるときの光の見え方などが書けない。
困ったと頭を抱えていたら、手元にそれを助けてくれる本があることに気づいた。
(リンクは張れているものの、私のPCでは画面表示ができていません。他の方でも同じでしょうか?)
講談社ブルーバックスから出ている『SF相対論入門―宇宙旅行と四次元の世界』という本で、実際に宇宙を光速に近い速度まで加速するときに、周りの光がどう見えるかなどが出ていた。
相対論の基礎は解っていても、実際に見える景色はなかなか想像できない。こんな私にとって、ありがたい本だ。
昔から積んだままなので、スペースオペラを書く前に読了しておきたい。
古い本なので入手しにくいかもしれないが、Amazonのマーケットプレイスで古本が売っているようなので、興味のある方は一読されたい。
ワープとかワームホールとかいったSFによく出てくる移動方法は、完全にフィクションの世界なので、相対論における時間の遅れは無視することになる。
でなければ、移動するだけで登場人物の年齢にズレが出て、お話が成立しないのだから仕方ない。
割り切るところは割り切ろう。
と言いつつも、いつかは書きたいハードSF。
そのために相対論や量子論の正しい知識は欠かせない。
タイムマシンをお手軽に使うのではなく、本格SF映画のようにきっちりと書けるようになりたい。
今は量子論を勉強している。それについてもまとめたnoteがあるので、そちらを参照していただきたいと思う。
SFだからと言って、なんでも不思議なことが書けると思っていない。
自分でしっかりと基礎を学び、その上であえて崩して書く方が楽しいと思う。
それを自分ではいい意味で「解った上で大洞をふく」と言っている。
そんなSF小説を書きたい。
こうやって七転八倒した末に出てくる小説を、ひとりでも多くの人に読んでもらえるようになりたい。
※本文中の写真のうち一部は、フリー画像素材を提供してくださっているアプリpixabayさんからお借りしました。
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